会社員の方が「引きこもり」かも?
最近は「隠遁者」「ひきこもり」を調べています。
自分が隠者でひきこもりだからです🤣
社会を離れて生きる――
これは反社会的とか、非常識とか思われがちですが。
ナカナカ合理的な選択です。
社会システムはひとつの「牢獄」です
「おそろしく不自由で狭苦しい場所だったな😨」
会社員時代を思い出すとそう感じます。
もちろん会社員はひきこもりではありません。
一年で200日くらいは外出する。
そしてだれか他人と関わります。
「真人間」の「あまりに普通な日常生活」ですが……。
- 週40時間の労働時間に支配される。
- 窒息するような職場の人間関係に閉じ込められる。
こう考えてみると、職場、あるいは社畜ライフ全体が、「見えない牢獄」といえるかもしれない。
気がつけば、働くことしかできなくなる。
家族と時間を過ごすことも、趣味に没頭することも、知見を深めることもなくなる。
仕事、休息、気晴らし。
仕事、休息、気晴らしの繰り返し……。
いったいこんな生活と、ひきこもりの生活、どっちが健全なのか😂
自由を求める引きこもり
ひきこもりは何を求めているのか?
ひとつは「自由」でしょう。
狭苦しい社会システムから抜け出そうというわけ。
学校のない世界、就職のない世界、親や同級生や会社員のいない世界。
だれも干渉してこない、だれも価値観を押し付けてこない世界。
ただ、彼らにとって最大限自由を得られる場所が「自分の部屋」だけしかなかった。
それだけの話です。
精神科医や教育学者は、
「ひきこもりは精神的に未熟だ! 3歳児レベルだ! 愛情が足りていない病人なんだ!」といいます。
それはシステム側の見方なんですよね。
少なくとも、引きこもりは自分をもってます。
だれになんと言われようと、自分の意志をもっている。
この点でその辺のサラリーマンより立派だなあと思います。
ひきこもりという行動は、脱工業化が進んだモノカルチャー社会に対する、ふつうではないが、きわめて理にかなった異議申し立てなのだ。
……彼らは「自由な空間」を必要としている。自分を値踏みしようとする詮索好きな他人の視線にさらされることも、集団への仲間入りを強要されることもない、息のできる空間を。自室は彼らが自由にできる唯一の空間なのだ。(「ひきこもりの国」マイケル・ジーレンジガー)
隠者はなぜ世を離れるか?
引きこもりは「新しい社会現象」「社会病理」という扱いですが、 「現代の隠者」と考えることもできます。
昔から「こんな社会もうイヤだわ〜😅」と逃げだす人は多かったのです。
さてかつての隠者はなぜ世を離れたか?
社会のなかにいれば、自分を見失ってしまうからです。
「”隠”という理念が問題視されるのは、世に顕れることをもって第一義とする社会においてであった。古代の官僚機構が整い、支配階級の人々が、一定の身分秩序による序列によって差別され、人々が他者との比較意識によって自己意識をもつようになったとき、人は比較を絶した自己価値の意識を喪い、直接的で素朴な生の喜びを見失うに至った。隠遁が切実に要求されるのは、そうした序列社会からのがれるためではなく、他者との比較による秩序が整備された官僚社会において、対他意識に毒された心の歪みから、それを取り戻し、生の直接性に回帰するためだったのである」(伊藤博之「日本における隠遁の理念」)
つねに他者と比較して自分の序列を確認する――それが顕の世界です。
「マスコミ勤務のボク」「年収1000万円の成功したオレ」「フォロワー数10万人のワイ」「医者の嫁であるワッチ」「ヴィトンのバッグを持つアテクシ」
一方、「隠」の領域は自由であり、孤独です。
他者と比較することがない。
「自対他」ではなく「自対自」の世界です。
そこにはたしかに「直接的で素朴な生の喜び」があります。
古来、隠者たちが世を捨て身を引いたのは、そういった喜びをとりもどすためだった。
……これ、私もリタイアしていてよくわかるんですよ。
お金なくても、ビンボーメシ食ってても、ほんのり幸せですからね……😘
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動乱の時代に隠者は増える
歴史的に、隠者が増えるのはどんなときか。
社会の秩序体制が変わったり、崩壊の危機にあるときです🤣
エピクロスが「隠れて生きよ」といった時代は「マケドニアによる反体制者の処刑、政治活動や思想への弾圧などアテネの不穏な社会情勢があった」。
日本で隠者が増えたのは、貴族政治から武士が台頭してきた争乱の時代であり、末法思想が広まっていた時代でした。
ひるがえって、現代日本はどうでしょーか?
あきらかに……
社会システム全体が機能不全を起こしています🤣
実際、ひきこもりが増えたのは日本経済が破綻してからでした。
しかし、学校ではいまだに工場労働者を大量生産するような教育をしています。
そして会社のような社会システムに依存すれば、システムと共倒れになりかねない。
沈みゆく船から逃げるネズミのように、ひきこもりや、私のようなリタイア隠者はますます増えていくのかもしれません🐹🐹🐹
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終わりに
「だれもがニコニコしながら学校や職場へ通う世界」
精神科医や教育学者が理想とするのはそんな世界です。
でも、そんなのディストピアじゃないですか?😂
- 「学校やだー💩」
- 「賃金労働やだー🖕😉」
- 「オレはニートで毎日読書しながら過ごすわ……🤤」
それでいいと思うんですよね。
会社員時代を思い出すと、ほんとーに、狭っくるしい片隅で、かたくるしいことを、ちまちましていたな〜と思います😂
私がリタイアして感じるのは。
- 世界は広い
- そして楽しい😍
ということです。
「自由な人間」にとって、生きることは楽しく、世界は広いのです。
「会社に引きこもる」クソライフよりも。
リタイアした方が、ずっと楽しい人生が待っているかもしれません……😘
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