30歳1000万円でリタイア

150万円の家でひっそり隠棲 1000万円で生き残る

「会社員は奴隷」という自覚を持ちましょう

自分を批判しないで社会を批判しましょう😘

最近めちゃくちゃおもしろい本を読みました。

植村邦彦氏の「隠された奴隷制」という本です。

よーするに「社畜は奴隷だ」ということを細かーく書いてる本なんですが🤣

そのなかにおもしろい記述がありました。

社畜という自覚なき奴隷

「会社員は奴隷なんだ😭

これはたんなるジョークではないのです。

  • 古代ギリシャ・古代ローマのような家内奴隷制
  • 封建時代の農奴制
  • 現代の賃金奴隷制

↑これらは本質的に同じ。

ぜんぶ奴隷制なのです。

奴隷制は戦争からはじまった。

「な、なんでもするから命だけは助けてくれ!😭」という人を殺さずに生かしたことからです。

本来殺すべき人間を助けたのだから、その人は勝者の「持ち物」になる。

だから勝者はいつ殺してもいいし、売り払ってもいい、搾取してもいい。

現代は「働かなければ食べていけない人」が経営者の「持ち物」になります。

それが資本主義社会なのです😘

とくに日本という国は……

労働者がストレートに奴隷としてあつかわれる国です🤣

しかし、現代の日本人は「自分は奴隷だ」と気づきにくくなっている。

80年代の社畜は「自分は奴隷」という意識があった

「現代の無数のサラリーマンたちは、あらゆる意味で、奴隷的である。金に買われている。時間で縛られている。上司に逆らえない。賃金も一方的に決められる……」
過労死した「創芸」の制作部副部長(43)1987年

「僕は奴隷かなぁ」
株式会社きんでんの下請け会社の電気工事士が寝床で妻にぽつりとつぶやいた言葉。動脈瘤破裂のくも膜化出血で過労死。1989年

(「隠された奴隷制」より。原典は川人博「過労死 第二版」)

というわけで、自分が奴隷的境遇にあることを認識し、それでも逆らうことのできない状況を嘆いています。

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00年代は「自分が悪い」と思うようになる

しかし00年代は違ってくる……と植村氏は言います。

「朝早くから夜遅くまで会社にいて、行動を管理され周囲から厳しいことが言われる状況の中で、それに対して「自分」がなくなってしまいました。自分がどんな人間で何を考え、何を表現すればよいのかわかりません。もう少し強い自分でありたかったです」26歳で過労自殺した女性、元オリックス総合職社員 2001年

「無責任な私をお許しください。すべて私の無能さが原因です」23歳で過労自殺した小学校女性教員2006年(同)

このように、

  • 「自分が弱いから」
  • 「自分が無能だから」

自分は苦しむのだ、と考えるようになった。

どんなに無茶な仕事を割り振られても、劣悪な労働環境でも、それに対処できない「自分が悪いのだ」と思い込む。

「お前が悪い」と洗脳する新自由主義的価値観

この背景にあるのは「新自由主義」だと植村氏は指摘します。

よーは「自己責任論」です。

  • 派遣労働者
  • プレカリアート(雇用が不安定な人たち)
  • ワーキングプア

など、社会の下流に位置するひとびとは現代の奴隷です。

でも、それは「自己責任だ😤」で済まされます。

なぜなら受験や就活や転職活動や起業をがんばっていれば彼らはエリートになれたからです。

社会的弱者は「将来のために投資しなかった」から悪いのであり、「能力が足りない」のであり、奴隷的境遇は「自分の選択の結果だ」「無能にふさわしいものだ」とされる。

もちろんそれは論理的に正しくない。

貧しい家庭では大学に行かせる金も塾に通わせる金もない。過重労働をしていれば転職するヒマもスキルアップするヒマもない。どれほど働いても低賃金で開業資金が得られない。また、氷河期世代のように不況によってどうしようもないこともある。

しかし、「努力すれば報われるんだ」という公正社会幻想がつくりあげられています。

なぜか?

奴隷制を肯定するためにです。

奴隷が「俺は奴隷に値する人間なんだ😭」と思ってくれれば、どんな悲惨な労働環境でも黙々と働くようになります。「怠け者が貧しいのは自己責任」と社会保障や福祉を削減することができます。

「おいおい、ヤバいんじゃないの? 奴隷は生かさず殺さず、だぜ。貧しさと疲労にも限度があるよ」

ところがこれが大丈夫なのです。

「自分が悪い」と思い込んだ社畜は、社会に抗議したり、上司を殺したり、革命を起こすことはない。

勝手に死にます。

これがまさに理想的な「社畜マインド」です。

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タイ人と日本人の違い

終わりに 自分じゃなくて社会が悪いのです

所定の労働時間内には終わらせることができないほどの仕事量(生産高や契約高)や納期の厳守を「目標」として課せられ、労働時間の規則もほとんどなく、睡眠時間も削って長時間の持ち帰り残業やサービス残業をせざるをえない状況に追い込まれながら、それは「自発的行為」とみなされて、その結果は「自己責任」だとされる。それが、現代日本における「強制された自発性」である。なんという倒錯した世界だろうか。(同書)

わかるー😭

さて、奴隷的境遇を打破するのはかんたんです。

「自分は自由に値する」

と気づくだけ。

お金はそんなにいりません。スキルも資格もなくていい。

労働基準局や社会運動家も必要ない。

私はなんども書いてます。

リタイアする(賃金奴隷をやめる)のは、かんたんなのです。

必要なのは、「自分は奴隷なんかごめんだ!😤」という自覚だけ。

それだけがあなたを解放するのです……😘

 ←リタイア者おすすめブック。ちょっと硬めの本です。

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著者:ミクさん - 問い合わせ- 全記事 - 当サイトの著作権はクリエイティブ・コモンズの表示—非営利となります。
ブログ制作日 2019年11月5日 エンジョイリタイアライフ!