思想を深める功罪
セミリタイアすると考える時間がたくさんあるので、ついついいろんな本を読んで物思いにふけりがちです。
考えてみれば当然ですが、「思想家」なんていうのは大半が暇人であり、いかな天才といえど現代の週40時間労働をさせれば、考えることは「今日のテレビ番組」「帰宅後の一杯」「そろそろ髪切らなきゃ」ということにとどまるでしょう。
いわば労働とはミクロな考えをマクロな思想に拡大するのをふせぐようなストッパーのはたらきがあるわけです。
たとえば、なぜ働かなければいけないのか? なぜ働かなくても生きている人がいるのか? なぜ一方は富み、一方は貧しいのか?
これらは経済学の基本ですが――人類史の基本とも言えますが――毎日働いて賃金を受け取っている人たちの方がその答えを知らないのです。
たぶん、知ったら労働なんて嫌になると思いますよ。私も「資本論」を読んで退職したことがあります笑
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