30歳1000万円でリタイア

150万円の家でひっそり隠棲 1000万円で生き残る

セミリタイアは(いけない方向に)思想を深める

思想を深める功罪

セミリタイアすると考える時間がたくさんあるので、ついついいろんな本を読んで物思いにふけりがちです。

考えてみれば当然ですが、「思想家」なんていうのは大半が暇人であり、いかな天才といえど現代の週40時間労働をさせれば、考えることは「今日のテレビ番組」「帰宅後の一杯」「そろそろ髪切らなきゃ」ということにとどまるでしょう。

いわば労働とはミクロな考えをマクロな思想に拡大するのをふせぐようなストッパーのはたらきがあるわけです。

たとえば、なぜ働かなければいけないのか? なぜ働かなくても生きている人がいるのか? なぜ一方は富み、一方は貧しいのか?

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これらは経済学の基本ですが――人類史の基本とも言えますが――毎日働いて賃金を受け取っている人たちの方がその答えを知らないのです。

たぶん、知ったら労働なんて嫌になると思いますよ。私も「資本論」を読んで退職したことがあります笑

「コミュニケーションの二段の流れ」からの解放

ニートになると人と関わることがなくなります。

これは人それぞれでしょうが、確実に減ると思います。

すると、世の中のメインストリームの考え方から抜けだすことができます。

そこでなくなるのは、「コミュニケーションの二段の流れ」ですね。私たちはよく、「テレビを見るとバカになる」といいますね。

テレビはいろんなメッセージを仕込んでいます。

テレビ広告は「買え、買え!消費は楽しみだ、愉快だ、正義だ」というふうに教え込みます。広告ではなくても、テレビ番組はさまざまなメッセージを含んでいます。

「この国は素晴らしい国だ」「従順で素直なことが第一だ」「よく考えない方が人生は楽しい」といったメッセージを含んでいます(しばらくテレビを見ないでいてから観察するとよくわかります)。

そういったメッセージは、実はテレビを見ないでも伝わるのです。むしろ人づての方が伝わるのです。

たとえば、Aという商品を買え!というメッセージよりも、身近な友人が「Aは良かった!」と口コミで伝えると、こちらの方が購買意欲をそそるのです(特にリーダーシップを持つ人だと効果的)。

これがコミュニケーションの二段の流れです。

で、これはテレビのメッセージ、「バカはハッピーだ」みたいなことも、二段の流れで伝えてくるわけです。

「まじめに働くことはよいことだ」「金のことを考えるのは卑しい」「上司に絶対忠実なのが良い部下だ」……そういうくっだらねー価値観を押し付けられるのです。

私は労働をしていたときは、テレビを見ず、雑誌も読まず、ニュースすら一切知らない状況でしたが、職場の人間からやってくる「二段の流れ」には困ったものでした。そういうものに影響を受けたくなかったのですが、職場の人と話さないわけにもいかないですからね。

仕事を辞めると、そういったいわばメインストリームの思想――中央集権的につくられた価値観――からほぼ完全に逃れることができます。

思想を深める良し悪し

そういうわけで、リタイア者が思想家になることも可能なのですが、それが良いのか悪いのか、はわかりません。

ある意味で、マトリックスの「赤いカプセル」「青いカプセル」みたいな選択ですね。

思想を深めると、楽しいことは減っていきます。世界や社会に対しての絶望感、人類への絶望感がひどくなりますから……向いてない人には向いてないと思います笑

政府や大衆が「何も考えず働け」と言う気持ちはすごくよくわかります。そちらの方が社会は安定しますし……「幸せ」なのはたぶんそっちでしょうね。

まあ、「幸」って、手枷を繋がれてるって意味なんですけどね。

著者:ミクさん - 問い合わせ- 全記事 - 当サイトの著作権はクリエイティブ・コモンズの表示—非営利となります。
ブログ制作日 2019年11月5日 エンジョイリタイアライフ!