私は150万円の家を買おうと持っています。
実需と投資の両面からです。
しばらくは自分で住んで、少しリフォームしたら投資に回そうかと思っています。
150万円というと比較的安いですが、その決断はめちゃくちゃ怖いです。逃げ出したくなります。
なぜその物件にしたか
この物件に決めたのは、建物がかなりまともだったからです。
いろんな安い物件を見てきましたが、「自分が住みたい」と思った物件ははじめてでした。
間取りは広すぎず狭すぎず理想的で、日当たりは抜群、高齢者が住んでいたのでほとんど使用感もありません。風呂トイレキッチンのような水回りも古臭くなく、ちょっと手を入れれば魅力的になりそうでした。
しかし立地はクソです。耐えがたいクソです。
賃貸需要はまずないでしょう。
でも、一戸建てだったら、「辺鄙なところに住みたい」という変わり者がひとりいればよいだけです。最近は、静かなところの戸建てを求める人が増えているみたいですから、自然の好きなノマドワーカーがやってくるかもしれません。
この辺は、うまいこと宣伝を打てば「需要を創りだす」ことはできるかもしれません。
「立地クソ」はリスキーなチョイス
基本的に、不動産投資は「出口」が重視されます。土地がよければ、建物がどんなボロでも資産価値は減りません。しかし、建物がよくても立地がクソな物件は、経年でボロ家になれば、だれも欲しがらない「負動産」になるリスクがあります。ふつうの投資家は見向きもしないでしょう。
私もこの辺はリスクをとったところです。
- 第一に、私が住むところが必要だったこと。
- 第二に、買い手がつかなくてもリゾート地なので別荘として使っても良い
と考えて買いました。
最悪実需で使えばいいので、完全には負動産にならないという計算です。
それに、この物件は売り主が焦っていたのでかなり指値が効きました(元値は300万円)。たぶん、気長に待てば5年後でも200万円で売れると思います。
そういう意味でリスクとベネフィットを計算して物件購入を決めました。
……しかし
不動産売買は不安に押しつぶされそう
150万円の買い物はめちゃくちゃ怖いです。
私がいままででいちばん高い買い物は、税金を除けば、2stオフロードバイクの21万円です。次に今乗ってる17万円のセダンです。そして毎月5万円くらいで生活しています。
そんな私にとって、150万円はめちゃくちゃ、信じられないほど高い買い物なのです。
だからなんどもチキってキャンセルの電話を入れようとしたり、夜に起きて悶々とすることがありました。
- 私の選択は正しいのか?
- ババを掴まされてるのではないか?
- なにか重大な問題があるのではないか?
- 売り主と仲介業者が結託して私をハメようとしてるのでは?
たぶん、ふつうの投資家は笑うでしょう。投資家以外も笑うでしょう。世間の人は30年ローンで数千万円の家を買いますからね。150万円ごときで、と……。
……でも、楽天的に考えるしかありません。
失敗したとしても、命まで奪われるわけではありません。どれほどリスクがあっても、せいぜい数百万円の問題です。これが数千万円の一棟アパートなら致命的となりますが、安物件ならどうとでもなるのです。
そして、失敗したとしても経験は残ります。
あのときああすればよかった……痛みをもって経験したことは忘れません。
リスクをとるのはだれだって怖い
投資は、リスクをとらなければリターンはありません。そして投資の最大のリスクは、「リスクを恐れて挑戦しないこと」。これに尽きるでしょう。
というのも、投資は倍々ゲームであり、若いうちに始めるか否かで、将来的に大きな差となるからです。
そしてはやくから投資を経験しておけば、たとえ失敗して投資から離れたとしても、あとあと買い時が生じ、そのときにチャンスを逃す恐れが少なくなります。
すでに失敗だと考える
私は、今回の購入はすでに「失敗だ」と考えています。一軒目の投資がうまくいくわけがありませんから。自分から地獄に飛び込んでやる、くらいの勢いです。
……と強がっていますが。
やはり、めちゃくちゃ怖い! 150万円を失うのは恐ろしいことです。でも、ここを踏み越えなければなにも変わらないのです。
Make it happen。
自分で物事を起こす、という気持ちで、挑戦してみようと思います。