ひとつの生き方しか知らないって危険なことです。
- お金
- 労働
- 消費
- 時間
リタイアすると、これらの価値観が会社員時代とまるっと変わります。
ハッピーに生きるのにそれほどお金はいりません。労働は社会科見学になります。消費は最低限にすべきものになります。時間は、なにかに利用するものではなく、「いまここを過ごすもの」になる。
会社員モードの生き方とリタイアモードの生き方は、まるで違った世界を生きている感じになります。
会社員は(かなり変な)ひとつの生き方に過ぎない
- 週40時間労働
- 決まった時間の出勤
- 毎月決まった給料
- 自分のためではなく雇用主のために労働する
- 労働の内容も雇用主の指示にしたがう
- 休日は消費活動してストレス解消
こういう生活が「当たり前」で、だれもが目指すべきだとされています😅 一方で、リタイア者とかニートは「異端分子」のように扱われる……。
でも、人類の歴史を考えたら上記のような生活はかなり異常といえるでしょう。
そもそも、人間はずーっと狩猟採集をして生きていました。
雇用主はいなかったし、貧富の格差もほとんどない(みんなビンボー🤣)。労働はイヤイヤするものではなく、(命がけではあるけど)スポーツや趣味のような感覚だった。
もちろん満員電車もない。
適応できるのはすばらしいことですが
世の中のサラリーマンの多くが、そういった社会に適応しています。
言ってしまえば、すごく変な状況に適応してるわけで、私からすれば、「過剰適応」です。とくに日本の労働環境で、無理なく働けてる人ってすごいと思います。
でも、そういう過剰適応って、いったん変化が起きたときに脆弱になります。
サラリーマンの生き方をずーっとしてる人は、サラリーマン以外の生き方ができなくなってしまう。定年後、何すればいいのかわからなくなって鬱になるとか、テレビばっか見てボケてしまう、そんなことはよくある話です。
人生は会社員だけではない
会社員生活は人生の「王道」とか「普通」で「当然の生き方」だとされてます。
でも、リタイアすると冷静に考えると「すげー変だな……」と思うようになります。ある意味、新興宗教を脱退したときのような気分でしょうね。
たぶん、狩猟採集民にサラリーマンの一日を見せたら「すげー変だな……👨」と思うだろうし、西暦3000年くらいの未来人から見ても「すげー変だな……👽」と思うでしょうね。
結局、そんなもんです。会社員の生き方なんて。誇るべきもんじゃないし、なにか正当性があるものでもない。結局、ひとつの(変な)時代に主流だった、それだけの話です。
リタイア生活すると、そのように会社員生活を「客観視」できます。そして、リタイア生活の方がずっと人間的で自然だと感じることができます。
おそらく……。いまの会社員全員に一年間の「セミリタイア体験講習」を強制して、会社員以外の生き方を経験させたら、偉いことになるでしょうね。
「俺、もう働かないでいいや」となる人続出でしょう。 ま、経済的にはヤバいことになるでしょうが……私はそっちの方が健全だと思います😅
ともあれ、別にリタイア生活だけじゃなくって、専業主婦ライフとか、個人事業主ライフでもいいのですが。
ひとつの生き方しか知らないって危険なことです。
ひとつの生き方しか知らないから、「クビになった→自殺しよう」とか、「無職は惨めで恥ずかしいことなんだ」とか、そういう固定化された価値観に支配されてしまう。
いろんな生き方があって、いろんなふうに生きていいんだ。
リタイアするとそう気づけますよ😘