テレビを見て賢くなった人はいない
国際レベルでは、スポーツとは率直に言って擬似戦争だ。しかし重要なのは選手の姿勢ではなく、むしろ観客の態度である。そしてその観客の背後にある、こういったばかばかしい競争で怒りの炎を燃やして、走ったり跳ねたりボールを蹴ることが国家の美徳の証明であると、短期間であっても信じさせてしまう国家の態度こそが問題なのだ。(「あなたと原爆」ジョージ・オーウェル)
テレビを見ていたらセミリタイアはできない
テレビは「賢いひと」をつくらない
テレビはあなたにバカでいてほしい
テレビ局は
「テレビ番組をつくって儲けている」
のではありません。
「広告を流して儲けている」
のです。
つまり、テレビとは
「広告のあいだに番組を流している」
のです。
もっというと
「広告を見てモノを買いたくなった人を企業に売る」
のがテレビのおしごと。
テレビ局の顧客は「企業」や「広告代理店」です。
あなたは顧客ではありません。
あなたは……
「商品」です。
「モノを売る」
――というか「必要のないモノを買わせる」にはどーするか?
- ケチな人
- 満足した人
- 賢い人
はそそのかされてもモノを買いません。
だからメディアの仕事はあなたを
- 判断能力のないおバカさんにする
- 財布のヒモガッバガバな経済オンチにする
- 恐怖感や不安感を与える
- 不満足感や自己不全感を与える
となる。
メルク家族基金による世論調査では、「テレビを見すぎている」と答えた人の割合は、借金の額とともに着実に増加した。「借金が多い」と答えた人の半数以上(56%)はまたテレビも見すぎていると答えたのである。
もちろんこーいう人間は「政府」も都合がいい。
日本のテレビを見ていては批判思考は身につかない
マスメディアは第四の権力とか、権力を監視するといわれます。
「もう! マスコミは政府の足をひっぱるな!😠」
という意見もありますが、だれかが監視しないと権力は暴走する。
しかし日本のテレビは政界やビジネスとずぶずぶです。
ニュースメディアの役割については「何が起きているかを知らせてくれる」と評価する人は平均で62%にのぼったのに対し,「事象を理解する助けとなる」は51%,「権力を持つ人やビジネスを監視している」は42%にとどまった。この「権力の監視」の評価は,国別でみるとアメリカ45%,イギリス42%,韓国21%で,日本は最低の17%だった。(「メディアの権力監視」,日本は最低評価|NHK放送文化研究所)
ゴミみたいなオリンピックでも「よかったですねー」と言わなきゃいけない。
ビートたけしのような「ふつうの感想」はなかなか出ない。
「きのうの開会式、面白かったですね。ずいぶん寝ちゃいましたよ」
「驚きました。金返してほしいですよね。税金からいくらか出ているだろうから、金返せよ。外国に恥ずかしくて行けないよ」
「本音はそうでしょう? すばらしかったですか?」
「いかにバカだったのかわかるでしょうね、日本は」
批判思考は
「なんでもかんでも批判すること」
ではありません。
物事や情報を無批判に受け入れるのではなく、多様な角度から検討し、論理的・客観的に理解すること(批判的思考 - Wikipedia)
「批判思考がなんで大事なんよ?🙄」
というと
「自由になる」
ためには批判思考が必要だから。
ポールは専門的あるいは技術的な目的に沿って発達した認知スキルは「弱い批判思考」であるとしている。「強い批判思考」は「理性の解放」であり、人々が「彼らの指導者」に奉仕させる心理操作から自由となる傾向をもたらすという。(ejcjs - Critical Thinking and Modern Japan: Conflict in the Discourse of Government and Business)
- 科学的発見やビジネスに必要な程度なのが弱い批判思考
- 人生や生活全体をくつがえすようなのが強い批判思考
上司、会社、消費主義、資本主義、社会そのもの……。
こーいうのから
「自由になる」
には強い批判思考が必要なのです。
テレビは情報を与えない――食べてばかりな理由
「テレビが必要な情報を与えてくれる」
ことは(ほとんど)ない。
なぜか?
情報を与えたら賢くなる。
賢くなったらウリモノにならない😂
不良品です。
テレビが
「だれかが食べてる映像ばかり」
なのは、結局は
「何も情報を与えないため」
です。
だれかが食ってる情報を得て何になるんでしょうか?
なんにもなりません。
もちろん、テレビの見すぎでアホになった人をもっとアホにするとか、空腹感を与えて広告効果が高まるとか、そういう効果があるかもしれませんが……。
テレビはもはや
「情報メディア」
ではないのです。
「情報を流さないメディア」
です。
私たちがテレビで見る
- 「うまそー!」
- 「おいしそー!」
という映像は
「反情報」――反物質的ななにかなのです😂
終わりに リタイア生活にテレビはいらない
自由な時間が増えると、テレビを見続けるなどして人間はだらけてしまうと危惧する人がいますが、それは違います。ある調査によれば、テレビの視聴時間が長いのは、アメリカ、トルコ、日本といった労働時間の長い国なのです。本当に疲れたとき、余った時間でできるのはテレビをみることくらいです。
一方で、より多くの人がボランティア活動に従事し、子供やお年寄りの世話、作曲や芸術活動に携わるのは、労働時間が短い国なのです。(ルトガー・ブレグマン)
- 一日中働いて
- 余暇時間はテレビを見る
これは最悪の生活ですが。
あなたを食いものにしたい人には
「最高の生活」
です。
- 企業のために働いて
- 企業のために金を使って
- そのことに疑問を抱かない
まさに最高の商品……😂
- 本を読みましょう
- 身体を動かしましょう
テレビは窓から投げ捨てるのです……😘