「これは税との戦争だ😡」
リタイアして数カ月後、私は開業届を出しました。
それからちまちまお小遣いを稼ぎ、非課税ライン(年収98万円)をぶち抜きそうになりました。
事業をして気づいたことがあります。
事業とは、お金を稼ぐのと同じくらい「税金を払わない」ことが大事になる、と……。
税金を払わないほど人は豊かになれる
ひとがつくったものには必ず抜け道がある
「死と税金ほど確かなものはない」
といったのはベンジャミン・フランクリンです。
たしかに人は死に運命づけられてますが、税金はなんとかなるんでは? と思ってます。
会社員時代には見えなかった「税金」
税金を意識する会社員は少ないでしょう。
「高いな〜ちくしょー😭」となるくらい。
理由はふたつです。
会社員人口が多いこと。
人口の6割くらいがフルタイムの労働者です。そして会社ってのは均質的な賃金体系です。
「月40万円の給料で手取りはこんなんだったよ!」
といえば「そんなものか🤔」となります。みんないっしょだと安心するのです。
もうひとつは、対処方法がないことです。
トーゴーサンピンという言葉がありますが、会社員は給料を完全に税務署に把握されています。
しかも、源泉徴収というとりっぱぐれのないシステム😭
事業主や経営者は違います。
事業主は、自分で税金を払い、また収入や所得をコントロールすることができます。
なにより大きいのが「経費」という魔法の杖です🧙
会社員は500万円稼いだら500万円分の税金を払わなければいけません。
自営業者が500万円稼いで400万円分経費で使えば100万円分の税金を払うだけでいい。
となれば、がぜん税金にたいして関心が高まります。
ひとは大地震については諦めるしかないが、自宅のボヤは全力で消火するものです……。
脱税、ダメ絶対!(「脱税できるかな」より)
資本主義は税が牽引する?
「高級車を買う経営者はただのバカ」と思ってました
個人事業主一年生として思うことがあります。
「税金を払うくらいなら自分で使ったほうがいい」
たとえば300万円の所得があるとします。
そのまま申告すれば、税引き後は233万円です(えっぐ😭)。
しかし、経費をさらに100万円使うとしましょう。
手取りは156万円となります。
- 「233万円の手取り」
- 「156万円の手取り+100万円分の物品」
どちらがいいか、ということです。
「バカか? 100万円分の商品は、買った時点で100万円の価値はなくなる。素直に税金を払った方が合理的だ👊😠」
これはほんと正しいんですよね。
でも、人間心理がはたらきますからね。
「税金を払ってワケのわからんことに使われるより、自分の好きなものを買ったほうがいい」
という人も多い🤣
資産価値が落ちにくい資産もあります。
たとえばベンツのGクラスが(ケチな)経営者に人気なのは、ほとんど値下がりしないからです。
運転したことありますが、ただのでかいジムニーです🤣
さらにいえば、経費にお金を使うことでビジネスが大きくなる。
税務署が「これは事業に関連しておりますね🤗」と認めるものでなければ経費になりませんから。
YouTuberが「税金払うくらいなら最高級カメラを買うか」となれば、それは設備投資です。
カメラのおかげで画質がよくなれば、再生回数は伸び、収益は向上する。
人々が「税金はクソ🖕」と思うことで、どーなるでしょうか。
- 事業主の消費活動によって、他の企業はうるおいます。
- 事業主の設備投資によって、事業は拡大していきます。
「税制は人類最悪の発明」と私は考えてましたが。
資本主義経済を回す(GDPを増やす)という点から見ると、
「うまくできてるな〜🤔」
と思います。
「税金払うくらいなら自分で金使うわ!😠」
という感情によって経済が発展するんですね。
「法人税を下げることで経済が活性化してトリクルダウンでみんなハッピー」というファンタジーがありますが。
「法人税下げるほど経済が冷えこむ」
こちらの方が現実なのかもしれません🤣
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税務署は「クジラ」と「イワシ」を追わない
税務署が追わないものは「クジラ」と「イワシ」です。
「大物議員」「巨大宗教法人」「大企業」は脱税しまくってます。
でも、税務署は追わない。
なぜか?
彼らはしょせん財務省外局の役人だからです。
必ず圧力がかかるし、最悪殺されます。
これが「自由で平等な法治国家」のリアルです。
日本の大企業の法人税の名目の税率は高いけれども、いろんな抜け穴があるので、実質的な税率は非常に低く、先進国ではあり得ないレベル、タックスヘイブンとあまり変わらないレベル…… (元国税調査官が暴露。「日本の法人税は世界的に高額」という大嘘 - まぐまぐニュース!))
一方で、「小粒なイワシ」を追いかけることもしないでしょう。
収入が本来は200万円なのに、100万円と過少申告していたとしても、とれる税金なんてたかが知れています。
もっとも不利な立場にあるのは社員数十人クラスの「中規模の企業」だと言われています。
いちばんマルサ(国税局査察部)が入るのはここです(マルサは大企業に一切入らない)。
一方で、零細の個人事業主・企業経営者は調査が入らないとは言えないが、「入る確率が低い」ということは事実だと思います。
稼げてない零細企業や個人事業主は、(法的にはともかく)逃げることは比較的かんたんです。
底辺の「持たざるもの」だとしても、ドブネズミにはドブネズミの戦い方があるということです😘
↑これマジでおもしろいですよ😘
終わりに 労働から逃げ、税金からも逃げます
自分の家にやってきて貴重品はどこかと聞いてくる泥棒に対して、道義的に本当のことを答えなければならないはずがない。つまり、国家が同じことをしてきても道義的に本当のことなど答える必要はないのである。たとえば、所得税申告書を記入するときだってそうだ
と「自由の倫理学」でマレー・ロスバードは言いました。
私はこのひとが嫌いですが、言ってることは正しいです。
死神から逃れることはできません。
でも、強盗から身を守るチャンスはある。
私は「もたざるもの」ですが、労働や社会から逃げることに成功しました。
次は「税金」から逃げるチャレンジをしたいですね🤗
まーこれは個人事業主一年生のたわごとです。
長年税務署と戦ってきた「歴戦のツワモノ」からすれば甘っちょろい考え方かもしれません。
それはさておき……
「経費」で何を買おっかな?🤣
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