「労働なんかよりやることあるだろ?」byみっちゃん
国立国会図書館デジタル読みまくり無職です。
たまたま金子光晴の本を読んでたら
「働くことについて」
ってエッセーがありました。
(金子光晴評論集. 第1 (日本人について))
「わかるー😘👉👉」
となったので紹介。
……というか、もう全文写しちゃえ(暴挙)
←若い頃のみっちゃん、イケメン
「労働なんかよりやることあるだろ」
働くことについて
人間は働くために生まれてきたのではない。 できるだけなまけて安逸を享受するために生きているのだ。
蟻のようにせっせと働く日本人をみていると、苦しくなってきて、そう言いたくなる。 稼ぐにおいつく貧乏なしで働くのかもしれないが、利害を越えて、ただ働きたがる日本人の勤勉は、どこの国へ行っても鼻つまみにされるだろう。
なまけものでとおってきた文筆家ですら、流行作家という連中は、むやみやたら、闇雲に、朝から晩まで書きつづける。僕らはただ呆然として眺めているよりほかはない。 働くだけで享楽は乏しいから、蓄積するよりしかたがない。人生は、点を稼ぐ場でしかないのだ。
人間は猿だったころの奇妙な習性を、整理しきれずにかずかずもっている。今日、それを猿が証明してくれる。 英雄主義もその一つだ。ボスと、それに服従するものとの関係で、猿の集団はうごいている。
人間が働かないで生きていられることには、多くのサービスを他のものに要求しながらでなければ成立しない。
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