「底辺職をバカにするのはひどい!」
と話題です。
たまたまアール・ナイチンゲールの本を読みました。
そしたら底辺職についてけっこーひどいことが書かれてました……😨
「頭を使えば底辺職から抜け出せる」アール・ナイチンゲール
底辺職とは「だれにでもできる仕事」
ピラミッドの底辺にいる人々は、(身分が低いという意味ではない)従事している人数が多く、才能や熟練がそれほど必要とされない手荷物運搬人、ウェートレス、タクシー運転手、店員、警備員、肉体労働などの職に就いている。
仮に病気になってしまっても。欠員補充は簡単にできる。新しく補充された人間は、最初のころ、うまく仕事ができないかもしれないが、慣れてくればこの問題は解決する。このような職種をこなせる人間は数多くいるし、どこにでもある仕事である。すぐに補充がきくし、賃金も安い誰でもできる仕事だから、給料も安いのである。
このような仕事でも、頭と心を使って、他の人々より秀でることはでき、いずれはその道のトップに立つこともできる道は開かれているのだが、少なくとも統計的には、そうなる人はとても少ない。
- だれにでもできる
- 給料が安い
- 労働者人口が多い
- 働いてもトップになれる可能性は少ない
本が書かれた1980年代とそー変わりませんね。
「肉体は労働じゃなくてレジャーに使えよw」
つい最近、私は孫といっしょに昼食をとるため外出したことがあった。孫は10歳の男の子で、名はダニーという。昼食を食べ終わってクルマに戻ろうとしたとき、つるはしとシャベルを持った数人の若者のそばを通り過ぎた。ガソリンスタンドの解体作業をやっているらしい。若者たちは上半身を裸にし、ほこりまみれになって、手持ち削岩機とつるはしで粉々にしたコンクリートを、シャベルですくい取っていた。
私は立ち止まり、若い労働者を指して、孫のダニーに、大きくなったらあんな仕事に就きたいか、と尋ねてみた。(若者の仕事を軽蔑しているのではない。ただ、「思考することの偉大さ」を強調するために、あえて引き合いに出したのだ)
ダニーは、しばらく眺めてから首を振った。私はダニーに肉体だけの仕事を漫然とやっていては、脳力を最大限に発揮することはできないのだ、と教えた。……
どうせ体を動かすなら、テニス、ゴルフ、ヨット、魚釣り、水泳、キャンプ、ハイキング、山登り、ジョギング、体操など、もっと楽しいことに使ったほうがよいではないか。
これなかなかひどい🤣
まあ言ってることはわかります。
どーせ体を使うなら、楽しいことに使ったほうがいい😆
収入の増えない自動車工
かつて、私の家の家政婦が、「いくら働いても収入が増えないと夫がこぼしている」と話していた。彼女の夫は、自動車の修理工だった。一日八時間働いていたが、一日に一台のクルマしか修理していなかった。
このような仕事の仕方にどれくらいの価値があるのだろう。客はいくら修理代を払うのだろう。また、諸経費はどれくらいかかっているのか。……
彼は、さすがに学校だけは自主的に退学の道を選びはしたが、自分のしごとの将来についての計画は自主的に立てようとしなかったのである。
そしてあらゆる点でもっともすんなり入れる職(少なくともアメリカでは)を選び、今も修理工という職には少しの不満も持っていないようである。何か改善の余地があるのではないか、というアイディアを思い浮かべようともしないのだ。
「一日一台しか直さない」
なら、それだけの報酬しか得られない。
もっと工夫できるはずだとアールはいいます。
「考える」
ことで境遇は改善できる。
「同じことを続ける」
なら、なにも変わらない。
底辺生活でも「頭の中」にチャンスがある
早朝、フランチャイズのレストランから色あせたジーンズをはいた若者が、つま楊枝をくわえながら出てくる。商品集配用の小型トラックに相棒が待っているのだ。この若者も自分の役割をきちんと果たしているのである。自分なりのやり方で、人に奉仕しているのだ。
彼はあまり頭を使ったことはないかもしれない。しかし、両親や妊娠中の妻にとって、この若者は誇りなのである。
◆
先ほど話した色あせたジーンズをはいた青年は、小型トラックに戻る間、自分の人生を変えていこうなどと考えているだろうか。おそらく、考えていないだろう。それで本人が幸せなら何も言うことはない。
しかし、足元には無数のダイヤモンドやエメラルドが埋まっているのだ。いや、足元というより頭の中というべきだろう。……
ジーンズをはいた青年がそのことに気づいてくれたら、と思うと私はいたたまれないほど残念な気持ちに襲われる。
底辺だろうと本人が幸福ならそれでいい。
「でも、もっといい道があるかもしれないのに……」
とアールは残念がります。
「周りに合わせる」と団地住まいになる
というのは、願望や目標をきちんと探し当てることのできる若者は、ほとんどいないのである。彼らは、相変わらず、グループからグループへと渡り歩くことしかできないのだ。……
このような人々が将来住むところは、陸軍兵舎の要素をすべて注ぎ込んだような住宅団地や安アパートにほぼ相場が決まっていて、やはりいつも仲間とたむろして過ごすのだ。
「大衆の逆をいけ」
とアールはよくいいます。
人の目を気にして、人と合わせてばかりいると……。
- 底辺労働
- 安アパート
のコンボが待っています😭
関連:「人の逆」が経済的独立への道――アール・ナイチンゲール
中小企業の従業員に「起業家精神」はない
私は、中小企業で働く多くの従業員は、りっぱで、仕事熱心だと思うし、彼らがいなければ、社会は成り立ちえないと思っている。しかし、自分では起業家にはなれない人たちなのである。だれか、あるいは何人かの人々が、これら数百万人の人々に職を提供するために企業を興さなくてはならなかったわけだ。
「これこれの仕事を4年間1日も休まず努めてきたが、何も残すことができなかった」という人がいる。この人物は、重大な過ちをいくつか犯しているのである。そうでなければ、今ごろは、かなり裕福な暮らしをしていたはずである。彼は仕事を間違えてしまったか、仕事の中にあるそのチャンスを見つけ出すことができなかったのだ。
「自分の労働が給料以外に(自分のために)なにを生み出すのか」
中小企業で働く人たちは考えた方がいいでしょう……。
私はそれがなかったのでリタイアしました🤣
「白馬の王子様」を待つのも底辺です
もし彼女たちが、棚からボタモチが落ちてくるようなことを待つだけで、今よりもっと充実した生活を送ろうと決意しないなら、きっと、結婚するしないにかかわらず、残りの人生をずっとピラミッドの最底辺で生きていくことになるだろう。
……こういう心構えというか、思考抜きの生き方のまま結婚すると、人は磁石に吸い寄せられるように……気の進まない仕事に就かなくてはならなくなるのだ。それはそれで社会が必要としていることなのだが……。
カリフォルニア州ウィードで水道管を修理する人、インディアナ州のゲイリーで浄化槽を清掃する人、フロリダ州のフォートマイヤーズでスーパーに勤める人は、こうして誕生するのである。まことに見事なシステムだ!
「無思考」
だとてーへんになるシステムです。
磁石に吸い寄せられるように底辺労働につかまってしまうのです……。
アリジゴクから抜け出すのです……😘
終わりに 仕事が楽しくないならどこかに異常がある
自由主義社会では、自分の好きな仕事を選ぶことができる。やりたくもない職業を無理やり強制されることはない。そして、自分の脳力が最大限に発揮できる仕事を選べば、それが喜びの源となるのである。
もし、仕事が楽しくなければ、どこかに異常があるのだ。
人間は「考える生き物」です。
単調な仕事、肉体労働するようにはできていない。
脳をフル回転させたところに人生の喜びがある。
人間の知能はライオンの爪、象の鼻、狼の牙なのです。
もちろん、人間には個性があるから「そうではない人」もいる。
しかし大多数の人は
- 自分の人生をよく考えて
- 自分の好きなように生きる
べきでしょう。
「でも俺はちゃんと生活できてる。それだけでハッピーだよ😥」
人間の生き方は家畜と同じであってはならない。ただ生きているだけ、などというのはまったく趣味の悪い生き方だ。家畜同然の生き方など”趣味のよい”わけがない。あなたには、もっと豊かな生き方ができるのだ。
正直、この本はあまり好きではない。
80年代ネオリベラリズム臭がぷんぷんです🤣
でも、読んでよかったと思います。
アールが読書家であることが大きい。
読書家は考え方がちがっても学ぶべきところがたくさんある。
「考えること」
で底辺労働を抜け出しましょう……😘
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