他人を見下す社畜たち
という本にこんな記述がありました。
彼ら(ヘレン・ブルヴォルとアン・ロスカム)は、二つのグループの生徒たちを調査した。一方の生徒たちは、成績は優秀で、野心を持つ両親の意向に従順だった。もうひとつのグループの生徒たちは、成績は十分だったが、成功することに特別な関心はなく、両親の願望に応じて行動することに、つまり従順であることに、強制されていなかった。
「従順な人間」に自由はない
第一のグループ(親に従順なグループ)は、誰かの承認を得ることを強く必要とする人たちだった。この生徒たちは、常識的な行動規範からはずれるという思いにとらわれると、不安になった。このグループの生徒たちはまた、両親を、「独立した人間、自分とは異なった人間」として正しく理解することができなかった。彼らは、「自分の両親、さらには自分たちの教師のような権威を持つ人」を、理想化する傾向が強かった。
- 親
- 教師
- 企業
- 国家
- 文化や社会的クラスタ
- 社会的規範
- レバナス教祖
に従順なタイプ。
「権威主義的パーソナリティ」
ってヤツですね。
一方、自分の成績にあまり関心を持たないグループの生徒たちは、自分の両親を、「善い面も悪い面も合わせ持つ、ありのままの人格」として説明した。両親を理想化するということは、彼らにとっておかしいことだった。
私はこっち側。
- 親:「たまたま血がつながってる他人」
- 日本:「たまたま生まれた国」
でしかない🤣
服従とは排外主義である
両親を喜ばそうとする成績本位の生徒は、「自分の同級生を劣った者と見なそうとする傾向」が強かった。人を劣った者と見なすことによって、彼らは、初めて、自分が「自律している」と受け取ることができるのである。ここに私たちは、従順のもたらす作用を見ることができる。
「成果をあげるため、あるいは一般に認められている善を行うために、一般的に認められている規範に従い、そのことによって両親や権威者が「期待」する価値体系に、もっとも強く縛られているグループの人たち」は、みずからを「独立」していると感じる。しかしそれは、他者に悪口を言い、けなすことができる場合であった。つまり他者の中にある「異質なもの」を罰し、それと同時に無意識的に、自分自身の中にある「異質なもの」を罰するときに、自分が自由であり、自律していると感じるのである。
- 他人を見下しまくる
- 自分と違う人を攻撃する
こんな人いくらでもいますが。
彼らはほんとは「自分も疎外し攻撃している」のです。
人はそー違わないから。
- 「韓国人はウソつきだ! 黒人は暴力的だ!」
- 「派遣社員は努力不足! 無能!」
とかいっても……。
自分だってウソつくし、暴力的なときもあるし、実はたいして努力してないはず🤣
他人(と自分)を攻撃することで
「自分は自由なんだ🤗」
と感じる。
まあ病的な状態です。
服従は「名誉欲と自己疎外」に走る
このようにして、人間の成長が、極めて深刻な二つの誤った状況におちいる。第一に、従順な人たちや業績本位の人たちにとって、「名誉欲」と「自己疎外」とが結びつく。もし「自分自身と格闘すること」になる名誉欲ならば、自分自身が本来持つ「可能性」を大きくしたり、広げたりすること、つまり超越することへと導く。しかし名誉欲が、従順な行動の正しさを実証することを目的とするなら、その人は自分自身を疎外することになる。第二に、「自律性」が、その成長段階において錯乱状態におちいり、感情の機能をゆがめてしまう。つまりある人を支配したり、おとしめることによって、「自分が自由である」という感情を持つようになる。そのことによって自分自身が犠牲者であるという重荷から、解放されるからである。
自分を否定され(否定し)、自由な人生を奪われた――
従順ちゃんは「被害者」です。
「でも俺は自由なんだ! 成功者なんだ!😭」
と思いたい。
だからさらなる成功を追い求める。
奴隷をかきあつめる。
しかし、そんなことしても満たされない。
自分は肯定されない。
人生もかえってこない。
だから終わりがない。
無限に富や奴隷(社畜)をホーディングする。
――こんな地獄のような人間は、例外でしょーか?
私には「資本主義の典型」に思える。
「最低賃金あげろ」「その強欲が経済をダメにする!」
終わりに 従順という鎖から解放されるのです
- 権力者に自己同一化する
- 他人を見下して批判・攻撃する
- 自分を否定して自由と感じる
- 名誉を欲する
- 他者を支配したがる
こんな従順ちゃんは多い。
社畜にも権力者にも。
(というか権力者に多いかも)
奴隷をいくら集めても自由にはなれません。
- 権力者はただの人間
- 他人も自分とだいたい同じ
- 自分を肯定して自由と感じる
- 名誉なんてどーでもいい
- 他者を支配なんてめんどくせえ
ほんとーの自由はこっちです😋
- 年収や地位を自慢するアホたちのなかにあって、年収も地位も関係なく楽しく生きる
- 権力や名誉を求めてガツガツしてるアホたちのなかにあって、権力も名誉も求めずぽやぽや生きる
「従順という病」
から解放されて、アホな人たちのなかで自由に生きる。
それがリタイアライフなのです……😘
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