賃金労働は脳死です。
毎日決まりきった仕事、やりたくない仕事をずっとしてると脳が死にます😎
でも、セミリタイアで脳死することもあります。
本来、自分の時間を好きなだけ使える状況は幸せなはずですが……。賃金労働の病理のせいで、セミリタイアまで地獄にしてしまう人がいるのです。
リタイア生活は「何もしない生活」ではない
ふつうの社畜(労働者階級)に生まれた人は、ほんとうの自由をほとんど経験することがありません。
彼らには「長期休暇」はありますが、それはせいぜい1,2ヶ月で期限つきのもの。リタイア生活は、「夏休み」とは違う。無期限の自由があるのです。
社畜の人にとって、休日は「何かを消費する日」「体力を温存する日」。彼らは週40時間労働制の過酷な日々を暮らしてますので、休日にストレス発散したり、体力を回復しないと、たちまち生活が行きづまってしまう。
また、彼らは毎日賃金のために働いているので、余暇時間でお金を使わないことに精神的に耐えられない。だから休日は「ショッピングモールで爆買!」「ローンで高級車を買ってドライブ!」などという経済的にデスパレートなことをしてしまいます😂
社畜マインドのままリタイアすると行き詰まる
そういう労働と消費で構築された社畜マインドのままリタイアするとどうなるでしょうか?
まず、こう考えるでしょう。「ゆっくり休むことが人生の幸せなんだ。何もしないのがいちばんだ」と。そして毎日ゴロゴロし続けます。当たり前ですが、そんな生活は破綻します。「俺、なんのために生まれたんだろう……」となることは必至です。
寝転がってるだけでは幸福はやってきません。
また、こうも考えるでしょう。「リタイアしたからには、何か消費活動をしよう。なんといっても、それが人生の楽しみだからな」と。一年後にはまったく乗らなくなるキャンピングカーを買ったり、世界一周クルーズに行ってみたり、あちこち食べ歩き飲み歩きしてもいいでしょう。
これも破綻します😂 まず金が持ちませんし、消費するだけの生活はつまらないからです。
苦役としての賃金労働と楽しみとしての労働
じゃあどうすればいいんだ!?
結局、「労働」をするのがいちばんいいのです。「それじゃ社畜と変わらないだろ……バカかこいつは?」と思うでしょう。
私は結局、人生で楽しいのは「労働」だと思ってます。ただ、賃金労働はたいていの場合クソです。だから、リタイアというのはクソな賃金労働の呪縛から脱して、本当に楽しい労働生活に移行するプロセスだと認識するのがいちばんいいと思います。
- 自分が毎日熱中できる仕事
- 自分の能力や才能が活かされる仕事
- 自分が何のために生まれたのか実感できる仕事
そういった「本当の仕事」に専心するのがいいのだと思います。もちろんそれはお金が入らなくてもいい。ネトゲーに適性があると思えばそうすればいいし、ずっと読書だけで過ごしてもいい。
「自分は何にも向いてない、趣味なんてないし、消費しないで自分で楽しみを創出できるとも思えない」。こういう人は社畜でいた方が幸せでしょう(そもそもリタイア生活を目指さないでしょうけど😂)
結局、人間は「ひたすら休む」「何もしない」という生活は耐えられない。
刑務所も一日7時間労働の刑務作業があるのですが、ほとんどの人は自発的にその作業に参加します(そこで「しまむら」の服とかが作られます)。月数千円とかの賃金も彼らが参加するのは、何もしないのが耐えられないから、です😂
世の中のすべての動物は、生きていくために働いてます。蓄えた資産で何十年もだらだら過ごす動物なんてこの世にいません。だから、別に金のためでなくてもいいので、なんらかの労働をする方が心身ともに健康でしょう。
終わりに
- 「何もしないことが幸せなんだ」
- 「労働しないで消費だけするのが幸せなんだ」
と私たちは考えがちです。賃金労働がクソすぎるためそう考えてしまうのです。
そういった考え方のままリタイアすると、「リタイア生活ってなんだかつまらない!」「すぐに飽きた! 社畜に戻りたい!」となるでしょう。
しかし、本当の労働を見つけて、それに打ち込むようになったとき、リタイア生活は超楽しくなります。
私たちの価値観は賃金労働を中心に構成されています。まずはこの枠組をぶっ壊すこと、そこから真のリタイア生活が始まるのです😘