セミリタイアは身体に悪い!(大半の人にとって)
リタイアしたら、だれも自分に命令する人がいない。
仕事しろとうるさくいう親はいないし、毎日きっかり9時に来いと脅迫する上司もいない。
そして現代では、大半の娯楽はイスに座ってモニターを眺めることで完結する。
私自身、パソコンで作業をして、パソコンで情報を集めて、タブレットやスマホでゲームして、というふうに、その気になれば100歩も歩かずに一日を終えることができる。
セミリタイアはどうしても運動不足になりがちである。運動不足になれば足腰は衰え行動力も低下して、引きこもりになってしまう。
充実して生きるためにセミリタイアしたのに人生を楽しめなくなってしまうのでは、本末転倒だ。
Self-disipline 自己規律を保とう
自分で自分を動かすことの大変さ
だれも指図する人がいなくなると途端にだらけてしまうのが普通である。私たちはあまりにも指図されることに慣れているから、自分で自分に規律をもたらすことに慣れていないのだ。
だから、「毎日運動する」ということでさえ容易ではなくなる。しかもたちの悪いことに、人間はどんな状況にも慣れてしまうのだ。
運動しなければしないほど、運動をしないことに慣れてしまう。
逆に、「運動することに慣れ」てしまえば、今度は毎日運動しないことが難しくなる。
Habits make a manというが、人間は習慣によって決まるのである。
無精はとりあえず外に出る
私はスーパーまで4kmほどあるド田舎に住んでいるので、自転車で向かうことにしている。それだけで40分くらいの運動になるので、最低限の運動ノルマはクリアできる。
あとは公園で1時間ほど歩くということをしている。
やっぱり、外に出るのが良いと思う。
自宅でトレッドミル(ウォーキングマシン)やサイクルを漕ぐという手もあるけど、やはり外の空気に触れて、四季の変化を楽しんだ方が爽快だ。
それに、公園なんかにいけば運動している人が多いので、自然と自分もがんばろうと思える。
「自分が運動している姿を他人に見せる」、あるいは「他人が運動しているのを見る」というのは、意外と運動継続に大切だと思う。
たとえばジムに通うと、とたんに運動に目覚める人が多いけど、それはジムの独特の雰囲気に影響されて、というぶぶんが多いと思う。
とくに密接に関わることがなくても、互いに影響を受けているものである。
プッシュアップと懸垂!
自宅でできる運動としては腕立て伏せが良いと思う。
私は毎朝と毎夕、25回ずつプッシュアップをしている。腕立て伏せって、腕に筋肉がつくイメージがあるけど、メインは胸筋や肩であり、あとは意外と腹筋や背筋もつくので、ようは体幹が鍛えられるよい運動なのである。
手首を傷めないために、こういうバーを使ってプッシュアップしよう。私は筋トレグッズなんてほとんど詐欺だと思ってるけど、これだけは買ってよかったと思ってる。
あとは懸垂を一日15回は行うようにしている。懸垂もなかなか万能なトレーニングだ。タイのムエタイ選手なんかは、筋トレは懸垂だけで済ませると聞いたことがある。
私は腕立て伏せより懸垂の方が好きだ。シルエットが逆三角形になって、なんだか男らしい気分になる。まあ、無職30歳のおっさんが男らしくなってどうするのか、という気はするけどね。
公園に鉄棒があればいいけど、なければドアに引っ掛ける奴がある。これ、Youtubeのおもしろ動画でよく落っこちてるけどどうなんだろう……。
終わりに
というわけで、私は運動をそれなりにしている。
セミリタイアは、単に賃金労働からの解放ではなく、自分で人生を切り開くという一種の決意でもある。
だらけたいとか、だらだら過ごしたいという人もいるかもしれないけど、そういう人はたぶん短命で死ぬだろうね(早期リタイアは寿命が短いと米国の統計にある)。
なにをするにも、身体が資本だ。金と自由があっても健康がなければなんにもならない。
……と自分に鞭打って、毎日運動を続けていこうと思う。。。