必要なのは「仕事術」ではなく「怠け術」
労働はオワコンです。
これからの時代は「いかに働くか?」ではない。
「いかに怠けるか?」の時代なのです……😘
「怠ける権利!」の読書感想
「怠ける権利!」という本がおもしろかった。
著者は大妻女子大の社会学者、小谷敏氏。
まずは抜書きをぺたぺた😚
「怠ける権利」とは人が美しく、かつ自由に生きる権利だと言うことができます。
「……怠ける権利を宣言しなければならぬ。一日三時間しか働かず、残りの昼夜は旨いものを食べ、怠けて暮らすように努めねばならない」(ラファルグ)
ラファルグは美学の人でした。牛馬のように、あるいは奴隷のように働くことは美しくない。労働の日々に耐え、暗い顔をして生きることも美しくない。心の赴くままに、自由闊達に生きよ。「怠ける権利」に通底しているのは、そうした彼の美学です。
古代ギリシアの昔から、自由民は労働をせず、骨折り仕事は奴隷に押し付けられてきたのです。労働を奴隷に強制する際、骨折り仕事が価値あるものであると彼らに刷り込めば、彼らは自発的に働くようになる。この意味で労働の賛美は奴隷の道徳であるとラッセルは言います。
道路も水道も美術館も公園も砂浜も、そして医療や学校教育も、それまで個人に所有され、所有者以外が使う場合には有料であったものが、公営化され、無料かそれに近い状態が使用できるようになった。そうした情勢に照らせば、お金をも含む、生存に必要な資材もまた、無償ですべての人達に提供される時代がきても不思議ではないとラッセルは言います。
釣り上げられた魚は猛烈に抵抗する。轡を嵌められるとき、馬は大暴れする。動物でさえ自由を求めるのだから、自由への希求は人間にとっての「自然」であるとボエシは言います。だが「習慣」の力は「自然」より大きい。轡に慣れれば馬も自らそれを欲するようになります。奴隷的服従になれてしまえば、それすらも人間にとっては快となってしまう。
自由人であるならば死に至る勤労は拒否できるはずです。現代の日本人がそれを拒否できないのは、われわれが奴隷であるからではないのか
「自由な人間は労働を拒むことができ、この拒絶を取引の材料として使えるのに対して、奴隷にはそうした取り引きをする力もなく、奴隷を保護し、保障する規制に支えられた慣習にその生活を左右されている」、奴隷の国家とは「多数の人々が実定法の強制下で労働に服している」ような国家のことを言います。
労働を拒否すること。すなわち「怠ける権利」を行使できることをベロックは、自由人の条件としてあげています。
ラファルグ、ラッセル、ボエシ、ヴェブレン……。
「いまの社会ってうんこじゃん🥺」
と思う人にはおなじみの名前ですね(ヒレア・ベロックははじめて知ったけど)。
本著では私とタメの歴史学者、ルトガー・ブレグマン氏も紹介されてます。
↑ニート学の書籍たち😍
「怠け学」「怠惰学」が体系的にまとめられていて良い本でした🤗
とくにおもしろいなーと思ったのはデュシャンに関する記述です。
マルセル・デュシャンは、ラファルグの思想に心酔し、一日三時間しか働かない生涯を貫いています。
「……人のためであれ、自分のためであれ、自分の人生に負担をかけ、重荷になることはやらないという基準から「働くこと」を値踏みすることであり、その基準から見て、負担をかけすぎるような状況のもとでは、「妻、子ども、別荘、車」をもつことをしなかった」
デュシャン、気があうなあ……😚
作品の意味はわかんないけど🚽🚲
- 「労働はクソ」
- 「会社員は奴隷」
- 「ヒマに生きるのが最高」
私にとっては一般常識ですが。
日本の学者がこういったことを言うのはすごいな〜と思います。
日本は社畜文化の爆心地です。
そして、学者も割と社畜文化の中にいますから。
「さいきんの日本の学者、攻めてるな🤔」と思います。
植村邦彦氏の「隠された奴隷制」を読んだときもビビりました。
「労働はオワコン」
という思潮が世界的に広がってるんでしょうね〜🤗
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終わりに 社畜解放の時代がやってきます
気づいた人からいちぬけぴ
「社畜解放」の時代がそろそろやってくるでしょう。
パラダイムシフトは起きています。
いつまでも旧世代の価値観に縛られる必要はありません🤭
クソみたいな労働するのはアホくせーです。
時代を切り開くパイオニアになりましょう……🤣
必要なことはかんたんです。
「立ち止まってよく考える」
だけです。
- なぜ働くのか
- なぜ人生がクソつまんないのか
そして「自分は自由であるべきだ」と「気づく」ことです😘
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