かんたんな人生に生きる価値がある by無職
超かんたんに生きてるリタイア無職です。
「簡単すぎる人生に、生きる価値などない」
とソクラテスが言ったことになってるけど。
これはウソっぱちです。
(生徒指導だより 令和元年 5月7日 第2号 土浦市立土浦第六中学校より)
「簡単すぎる人生に、生きる価値などない」とソクラテスは言っていない
直感でおかしいです。
ソクラテスは知の巨人です。
知とは
「人生を楽しくハッピーに生きる手段」
です。
賢人とは「かんたんイージーに人生を生きる人」。
愚者とは「ハードモードで辛い人生を生きる人」。
低賃金重労働で奴隷的に働く、借金まみれになる、裏バイトに手を出す……。
これが生きるに値する人生なのか……?
ソクラテスが言ったのは「よく吟味されない人生は生きる価値がない」
たぶん以下を誤訳したんだと思います。
ο δέ ανεξέταστος βίος ου βιωτός ανθρώπω
An unexamined life is not worth living.(「弁明」より)
これがソクラテスの言った(とプラトンが言った)言葉です。
ανεξέταστος/unexaminedは
「テストされない、吟味されない」です。
「かんたんすぎる」という意味はありません。
「よくよく熟慮考察して生きない人生は、生きる価値がない」
とソクラテスは言ってるのです。
(「弁明」の文脈的には「自分の無知を知らない人生は生きるに値しない」が近いかも)
とにかくソクラテスは
「むずかしい人生に価値がある:かんたんな人生に価値はない」
的な発言はしてません。
「かんたんに生きる」のは知性がないとムリムリよ
なぜこんな誤訳が日本だけ蔓延してるのか?
- つらく厳しい人生こそ生きるに値する
- 耐えて我慢して歯を食いしばろう!
- がんばろうニッポン!
的なガンバリズムじゃないでしょーか。
いってしまえば「奴隷根性」です。
賢者はむずかしく生きません。
- むずかしく生きる=愚者
- かんたんに生きる=賢者
たとえば企業社会が求めるのはこんな人間です。
好きでもない人に印象づけるために必要のないものを持っていないカネで買う
We buy things we don't need with money we don't have to impress people we don't like.
愚者はコマーシャルに騙されてそんな人になります。
賢者は「これは罠😎」と回避することができます。
愚者の人生はハードモードです。
「奪われつづける」
からです。
税金、消費、労働搾取、家賃。
奪われるからそのぶん余計に働かなきゃいけません。
がんばって働いてそれで終わり。
それが
「生きるに値する人生」
でしょーか?
ソクラテスはいうでしょう。
「それってよく生きてないよね😅」
終わりに 死ぬときに後悔しないのが良い人生
- 自分自身に忠実に生きれば良かった
- あんなに一生懸命働かなくても良かった
- もっと自分の気持ちを表す勇気を持てば良かった
- 友人関係を続けていれば良かった
- 自分をもっと幸せにしてあげればよかった
これが「死ぬときに後悔するトップ5」だそーです。
参考:死の直前、人が最も多く後悔する5つのこと | 要約の達人 from flier | ダイヤモンド・オンライン
私たちは社会や労働や他人や常識の奴隷になり……。
死ぬときになってはじめてそのことに気づく。
よく「examine」しないから。
◆
ソクラテスは別に人気者ではなかった。
投票で死刑になるくらいだし🤣
しかし、真実を探求するとはそーいうことです。
ソクラテス流にクソ野郎になりましょう。
- 「ほんとに定年まで働かなきゃいけないの?」
- 「ほんとに税金払わなきゃいけないの?」
そーすっと見えてきます。
「楽ちんな生き方」
が……😘