自分がしたくないことをする=アホ
「リタイアするとバカになる」と先日書きました。
でも、よく考えると「社畜もバカになる」気がします🤔
社畜ほどテレビが大好き
自由な時間が増えると、テレビを見続けるなどして人間はだらけてしまうと危惧する人もいますが、それは違います。ある調査によれば、テレビの視聴時間が長いのは、アメリカ、トルコ、日本といった労働時間の長い国なのです。本当に疲れているとき、余った時間でできるのはテレビをみることくらいです。
(「未完の資本主義」大野和基 ルトガー・ブレグマンのインタビューより)
仕事で疲れ切った社畜は、自由な時間で休むことしかできません。
読書をしたり、モノを書いたり、研究したり、趣味を追求することができない。
仕事と休息の繰り返しです😂
たしかに「労働マシン」として最適化するかもしれませんが……。
世間的には「立派な社会人」とされるサラリーマンでも、話してみると高校生レベルの知性しかない人がいます。
大企業要職の高給取りでも、世の中のことをまるで知らない、教養や品位の欠片もない人がいます。
「社畜ライフはアホを生みだす」のかもしれません……😚
「意味のない嫌いな仕事をする」バカバカしさ
最近の調査によると、働くイギリス人の37%、オランダ人の40%、ベルギー人の30%が、自分のやっている仕事はまったく意味がないと感じているそうです。
人生で最大の課題は「生きることの意義」を見つけることです。働くことこそ生きる意味だという人々がいます。一方で、彼らは自分の仕事はまったく無意味だと感じています。何かが間違っていると思いませんか。
(同)
「労働はすばらしい。どんどん働こう🤗」と社会は説きます。
社畜が働けば富(税金や利潤)が得られるからです。
- 「こんな仕事に意味なんてない😓」
- 「もう働きたくない😭」
と心の奥で思っても、明日には電車に乗って出社してしまう。
リタイア者から見ると、社畜は詐欺にはめられたような存在に見えます。
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高給取りのエリートほどクソみたいな仕事をしている
才能ある若者たちはかつて、研究機関や大学、政府、医療、教育などの分野で働いていたのに、いまやその大半がウォール街で働くようになってしまったのは、現代最大の悲劇だと思っています。
あるいは、最近の優秀な若者はシリコンバレーで働いて、人々にできるだけ広告をクリックさせるよう仕向けています。これは才能の無駄遣いです。これらの仕事は、本質的に富をつくるものではなく、レントシーキング(民家企業が政府に働きかけを行うなどして、超過利潤を得ること)なのです。
これは基本的に、フランスのルイ14世の稼ぎ方と同じです。彼は日がな一日生産的なことは何もせず、家賃収入で暮らしていました。現代の、多くの高給取りの仕事も、これより少し複雑なだけで、基本構造は同じです。
金融セクターの人々は、他の人々が働くことでお金を得つつも、自分たちは一生懸命仕事をしているふりをしているだけです。資本主義でこんなことが起きているのはおかしいですよね。「神の見えざる手」が、不要な仕事を取り除いてくれるはずなのに。(同)
「いや、俺はクソエリートなんだが? 大企業勤務で高給取りだし女にモテるし勝ち組だろ😤」というかもしれません。
しかし、グレーバーが「ブルシット・ジョブ」で明らかにしたように、高給取りのエリートほど社会的になんら意義をもたないクソ仕事をしています。
「クリック数を稼ぐ」広告業はその代表です。
電通やGoogleのエリート様が働くほど世にうんこが撒き散らされます💩
私の知り合いにも某商社勤務の高給取りがいますが、やってることは激務な上に不毛な仕事です。どれだけ高給取りでも、意味のない仕事で人生を台無しにするのはうらやましくないですね。
彼女は退職して海外で起業することを計画しているようです。そっちの方がぜったいハッピーになれるでしょう……😆
楽しい人生は「豊富な余暇時間」にある
一方で、より多くの人がボランティア活動に従事し、子供やお年寄りの世話、作曲や芸術活動に携わるのは、労働時間が短い国なのです。
若い人たちには、自分の道を探り、創造性を開花させるのに十分な自由を与えることが必要だと思っています。創造性を教えることはできません。できるのは、開花を促すことだけです。創造性は、すでに存在しているのです。 (同)
リタイアすると労働マシンとしてのスペックは落ちます。
一方で、創造性や人格面は向上する……と個人的に感じています😋
人間、自由な環境におかれたほうがもっとものびのびと成長できるんでしょうね。
したくない仕事で死んだように生きるより、みんなが好き勝手生きる方が社会はよくなるでしょう😘
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終わりに 〜社畜はバカ〜
- 社畜は労働ロボットと化して脳死します。
- 自分のしたくない意味のない仕事をします。
- エリート様はさらに意味のない仕事をします。
- 人は労働時間の少ない自由な環境の方が成長できるのです。
結局、社畜はアホです。
「自分がしたくないことをしている」からです。
知性は、筋力と同じようにひとつの能力であり、「強さ」です。
強さとは「わがままを貫く力」です(松尾象山によれば)。
わがままとは自分のままでいること。自分にウソをつかないで自分の好きなことをすることです。
社畜はわがままになれません。自分にウソをついてしたくないことをしています。
それは知性がない=アホだからです🤷♀️
私も社畜時代はアホだったな〜と思います。
まさに詐欺られるカモでした。
クソみたいな仕事はやめて、自由と知性をとりもどしましょう……😘
◆
今日の記事はルトガー・ブレグマンのインタビューを引用しながら書きました。
ブレグマンは「次世代のピケティ」と注目されているオランダの歴史家ですが、なんと1988年生まれです。
私と一緒!😳
世代の関係もあるでしょーが、めちゃくちゃ共感できます。
個人的に大注目の人物です😍
←ルトガー・ブレグマンのインタビューがある本。クルーグマンやトーマス・フリードマン、グレーバーなど人選がなかなかスバラシイ。
←ルトガー・ブレグマンの主著「隷属なき道 AIとの競争に勝つベーシックインカムと一日三時間労働」。まだ読んでないけど、タイトルだけで共感できます😘