奴隷労働の時間が短いほど、人生は豊かになる
「30歳までにリタイアするには?」というQuoraの質問に、私の大好きなダニエル・テイ氏が回答してたので紹介します。
「ゴミ漁り」という特異なライフスタイルをしている彼ですが、リタイアに関してはめちゃくちゃ堅実です😘
どうすれば30歳までにリタイアできるのか?
以下は「What path can I take to retire by 30? - Quora」より翻訳。
この質問は、私がずっと回答要求リストであたためていたものだ。
はじめ見たときはこう思った。「冗談だろ。そんなことは不可能だ」
でもいまでは違うように考えている。過去数ヶ月で、私はふたりのごくふつうの人にであったからだ。彼らが特別なことはこれだけだ。ひとりは30歳でリタイアして、もうひとりは35歳でリタイアしていたこと。ふたりはリッチに生まれたわけではないし、むしろひとりは貧困に生まれた。このことが、私の認識を改めさせた。
30歳までにリタイアするためには、お金を貯める3つのシンプルなルールをこなす必要がある。
ルール1:収入−支出=貯蓄
主に4つの支出タイプがある。
- 固定費:長期的に変えようがないもの。ローンや保険の支払いなど。
- 必要品:減らすことはできるが、それなしでは生きていけないもの。嬉しいことに、ほんとうに必要なものはごくわずかだ。
- 欲求品:完全にそれなしで生きていけるものであり、多くの人が30歳までにリタイアできない原因であるものだ。ほしいものなしで生きるためには、自己規律がなければならない。あるいは私がしているように、すべてを無料でゲットしてもいい。
- 労働費:雇用にかかるコスト。ビジネスを経営していれば、経費がかかる。雇われなら、ユニフォームや仕事着、靴、散髪、所得税などが入る。これはリタイアしたらなくなるものだ。
貯蓄をふやす最良の道は、収入を増やして支出を減らすことだ。
リタイアしてしまえば、固定費と必要品はほとんどわずかでよくなる。
貯蓄をふやそうというときに、多くの人がこう考える。「どうすればもっとお金が稼げるんだろう?」 Quoraにはそんな質問であふれかえっている。でも問題は、収入が増えたときに、人々はふつう支出まで増やしてしまうことだ。その結果は貯蓄がわずかしか増えなかったり、あるいはまったく増えない。
月に10000ドル稼いで9000ドル使う人と、月に2000ドル稼いで1000ドル使う人だったら、1000ドル使う人の方が9000ドル使う人より良い。同じ1000ドルの貯蓄でもだ。
次の2つのルールを見ればわかるだろう。
ルール2:貯蓄→投資→パッシブ・インカム
貯蓄の使いみちは4つある。
- 人生目標:一時的な支出。新築の家を買ったり、ドリーム・カーを買ったり、夢の休日を送るなど。貯蓄を早く使ってしまえば、リタイアという目標は遠ざかる。だから、私は30歳でリタイアしたいなら、リタイアを第一の目標にすべきだと思う。
- 所得保障:クソなことは人生で起こるものだ。収入を失うことがある。第一法則にしたがえば、収入がゼロになれば、貯蓄はマイナスになる。そうなりたくないだろう。君が収入のために働かなければならないかぎり、収入を守らなければならない。……(訳注:所得補償保険に関する記述ですね)
- 借金の返済:借金は資本+利子だ。借金が多いほど、また支払期間が長いほど、支払う額は多くなる、つまり貯蓄は減る。支出を減らすためには可能な限り早く借金を払ってしまうことだ。これはすなわち貯蓄が増えるということだ。
- パッシブ・インカムに投資する:資産成長のためではなく、パッシブ・インカムのためだ。成長のために投資するなら、福利が発生するために長い時間が必要になる。君が20代なら、30歳までにそう長い時間はない。だから、貯蓄は成長投資よりも効果的だ。収入を増やすために貯蓄を投資すれば、貯蓄がさらに増えることになる。
ルール3:パッシブ・インカム>支出 となれば、リタイアできる
低リスクでパッシブ・インカムを生みだすものに投資し続けよう。パッシブ・インカムが固定費と必要品を上回れば、リタイアできる。リタイアは絶対的なものではない。スペクトラム(段階的)なものだ。固定費と必要品がまかなえれば満足だというひとがいる。一方には欲求品がある程度欲しいという人がいる。だから、パッシブインカムがもっと増えるように、パートタイムやフルタイムで働き続ける人がいる。
以上が、もし20代前半なら、だれでも30歳までにリタイアできる道のりだ。20代前半でなければ、君の状況に合わせて5年後10年後にリタイアを設定できる。
この方法を10年前に知っておけばよかったと思うよ。
(翻訳ここまで)
終わりに 30歳でリタイアしたおっさんより
ダニエル・テイ Daniel Tayという人物は、10年間お金のことを考え悩みまくり、「お金を稼いでも、宗教を頼ってもお金の不安から解放されなかった」という人物です。これはシンガポールという土壌もあるのかもしれない。
彼がリタイアしたのは40代くらいなのかな?
今はフリーガンのグループでダンプスター・ダイビング(ゴミ漁り)をしてます。
はじめはよほどの変人なのかなと思ってましたが、ちゃんと(?)TEDとかに出てる有名人でした。
テイ氏が言ってることは基本的なことですが、基本的ゆえに大事なことです。
私が特に大事だと思った部分を記述します。
- 資産を増やすために必要なのは、収入を増やすことだけではない。支出を抑えてお金を減らさないことも大事です。
- キャピタル・ゲインを追いかける必要はない。本屋にいけば、「私は投資で10億稼いだ!」みたいな本が目に入ります。しかし、10億円稼がなくても、月数万円のパッシブ・インカムが入ってくればリタイアは可能です。
- 固定費と必要品がまかなえれば最低限のリタイアは可能です。私は月2〜4万円で生活してますが、これくらいの支出であればほとんどお金を稼がずにリタイアできます。
とはいえ、現状私は投資をほとんどしてません。
もともとは不動産投資で稼ぐ予定だったんですね(150万円ハウスも買ったときは半分投資目的でした)。
リタイアしたいひとに不動産投資は非常におすすめです。数百万円で月数万円のパッシブ・インカムが見込めますから。
テイ氏の意見とは違いますが、「パッシブ・インカムがなくてもリタイアできる」と私が思ってます。
私が投資しないのは、あまり楽しくないし、生産的だと思えないからです。どちらかというと「手に職」系の自営でちまちま稼ぐスタイルの方が好きですね。
テイ氏もダンプスター・ダイビング(ゴミ漁り)というスキルをもってるので、このことはわかってると思います。
「経済合理性」でいえば投資は最適解なんですけどね。「人生それだけじゃない」ってなります。
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彼がいうように、
30歳でリタイアは、めちゃくちゃ金持ちでなければできないということはないし、特別な才能は必要ありません。
よゆーのよっちゃんです😘
私は若い人に言いたいのです。
社畜ライフで人生を消耗する時間は、短ければ短いほどいいです。
リタイアするのに、運も才能も必要ありません。
ちょっとした計画と自己規律があればいい。
「働かない生活」はかんたんなのです。
奴隷状態を「脱獄」しましょう……🤣
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