「考えようによっては、こうなったのが一番よかったと思う。私もいまでは、生きるために必要なお金はほんのわずかであることを知っている。そして私は生まれて初めて、お金以外のもっと大切なものに目を向けるようになった。もう少しお金があったほうが好都合だと思うときもあるが、それは極めてまれなことだ」
彼がそのあとで言ったことを、私は生涯忘れないだろう。
「経済的な保証は、その人のもっている技術や能力によって違う。私にはある程度の能力があるので、それが経済的な保証になる。お金はこの技術を仕事の場で生かしたときに評価でしかない。たまっていたお金がなにかでなくなったら、またためればいい。それに私はもう以前と違って、経済的な保証を人生の最優先事項であるとは考えてはいない」
昨日の記事「【悟り】生きるのに必要な金は驚くほど少ない」を書くきっかけになったのは、キングスレイ・ウォードの「ビジネスマン、生涯の過し方」のなかのこの一節が気に入ったからでした。
ウォード氏は実業界の成功者なのですが、上記は経済的に破綻した元実業家の友人の言葉です。
私が上記で共感するのは、「生きるためのお金はそんなに必要ない」ことに加えて、「能力が経済的な保証になる」ということです。
経済的保証はお金よりも「能力」
能力とはなんぞや?
私が思い浮かべるのは、岩崎圭一氏です。
「2001年4月、彼はポケットに160円だけ持って前橋の家を出発」して、「友人からもらったフェリーチケットで韓国へ渡り、それから9年、人の好意と道端で披露する手品で得るささやかなお金で、今も世界を旅している」。そんな人物です。(けいの無銭旅行記EXPより)
よーするに、旅芸人ですね。「手品のスキル」で生活費(旅費)を稼いでいる。
彼は無職で、おそらくそれほどお金はもってないのですが、自由に楽しく生きています。お金が必要になったらストリートで手品をすればいいですからね。
リタイアは「能力」があると安心です
なんらかの「能力」があれば、リタイア生活が一気に豊かになる……と私は思ってます。
投資はひとつの方法です。リタイア者の多くが投資でお金持ちになっています。投資スキルがあれば、お金が必要になったらそれで稼げばいいので、経済的不安はなくなるでしょう。
投資に限らず、なんでもいいのです。絵を書くスキル、外国語のスキル、料理、農業、プログラミング、経営のスキル。
そういう「技術や能力」があれば、お金が必要になったとき、必要な分だけお金を稼ぐことができます。
リタイアのヒマ~な時間で能力開発
そういう技術や能力は、もちろん働くことで身につくものが多いでしょう。
でも、無職ライフのヒマ~な時間で開発できると思うんですよね。
現状、私はほぼ何のスキルもないのですが……😅
いろいろ取り組んでいます。たとえば私は楽器を練習してますが、一日何時間か練習して、ずーっと続けてたらそれでお金が稼げるかもしれない。音楽教室でも開けばバイトになるでしょう。
リタイアしてヒマ~な生活で、好きなことをずーっと続けてたら、スキルが身につくはずです。
それでお金を稼げるような「能力」が身についたらいいな~と思ってます😆
終わりに
スキルは、お金と違って、個人に属します。
お金は強盗や詐欺でとられたり、インフレで紙切れになるかもしれない。でも、個人の能力は奪われることはないし、価値がなくなることもそうないでしょう。
だから「経済的保証」がほしいなら、大金よりも「能力」があった方が安心なんだと思ってます。
まあほんとーならリタイアする前にそういう技能があった方がいいんでしょうけどね😅
リタイア生活はけっこーヒマです。退屈になることもある。
その時間で「能力」を身につけたら、お金に縛られない楽しいリタイア生活が送れそうです😘