「考えようによっては、こうなったのが一番よかったと思う。私もいまでは、生きるために必要なお金はほんのわずかであることを知っている。そして私は生まれて初めて、お金以外のもっと大切なものに目を向けるようになった。もう少しお金があったほうが好都合だと思うときもあるが、それは極めてまれなことだ」
彼がそのあとで言ったことを、私は生涯忘れないだろう。
「経済的な保証は、その人のもっている技術や能力によって違う。私にはある程度の能力があるので、それが経済的な保証になる。お金はこの技術を仕事の場で生かしたときに評価でしかない。たまっていたお金がなにかでなくなったら、またためればいい。それに私はもう以前と違って、経済的な保証を人生の最優先事項であるとは考えてはいない」
昨日の記事「【悟り】生きるのに必要な金は驚くほど少ない」を書くきっかけになったのは、キングスレイ・ウォードの「ビジネスマン、生涯の過し方」のなかのこの一節が気に入ったからでした。
ウォード氏は実業界の成功者なのですが、上記は経済的に破綻した元実業家の友人の言葉です。
私が上記で共感するのは、「生きるためのお金はそんなに必要ない」ことに加えて、「能力が経済的な保証になる」ということです。
この続きはcodocで購入