「ポストワーク」
という言葉が気になっています。
労働がなくなったあとの時代というわけです。
「働かずに食える時代」
楽園追放により労働地獄の私たちです
「知恵の実、食べちゃったんですか?」
アダムとイブは楽園で暮らしてました👨👩
手の届く範囲に食べ物があるぐーたらニート生活です。
しかし、ヘビにそそのかされて知恵の実を食べてしまった。
神さまは罰として、楽園からふたりを追放しました。
そこは不毛の地でした。
耕さないと食べ物がとれません。
こーして、働かなければ生きていけない人間……
現代の社畜のもとが生まれたのです😭
人類は働いて生きてきた……農耕の歴史
楽園追放は「農耕」のたとえだとも言われています。
狩猟採集生活では割とてきとーに暮らしていた人類は、農耕に突入してからけっこうハードな生活になった。
初期の農耕ってめちゃくちゃ重労働なんですよね。
草刈り機どころか鉄の農具すらない時代です。農薬もないし化学肥料もない。そもそも、最初期の作物って可食部が少ない。
↑とうもろこしの元祖
狩猟採集社会に比べて、労働時間は伸びた上に、飢饉では餓死しまくったし、今みたいに病気が流行りやすくなった。まさに「楽園追放」なのです。
意外かもしれませんが、人類学者の界隈では「なんで農耕をはじめたんだろう?」という議論がわりと盛んなのです。
現代はかんたんに食料が手に入る
「あれ、なんか様子が違ってきたな🤔」
と神様は考えはじめたと思います。
古代や中世とちがって、農業はそこまでたいへんじゃなくなった。
いまは大型トラクターが千人分の働きをします。品種改良された作物は害虫に強く、バカスカ実ります。化学肥料や農薬によって生産効率は爆上がりです。
これには神様もびっくり👼
私たちはスーパーにいけばパン、うどん玉、パスタは鬼のように安く買えます。
これは昔なら考えられないことです。
少なくとも先進国では、人類はほとんど飢餓から解放されたのです。
働かなくても食べていける
ここで疑問がわくのは「食べ物はふんだんにあるのに、人はなぜ働くのか」です。
もともと人は食べるために働いていた。
近世までのエンゲル係数は概ね50%以上とされてます。
日本では、特に敗戦後はヤバくてエンゲル係数は66.4%だった。
まさに食べるために働き、働くために食べていた。毎日のように餓死者が出ていた時代ですね。
しかし、エンゲル係数は徐々に下がっていきます。最低は2005年で22.9%。貧困化でぼちぼちあがっていますが、傾向として食費の割合は非常に少なくなっている。
これは豊かになったのと同時に、生産や物流が効率化され、食料品が安く買えるようになったからでしょう。
もともと、資本主義が問題なのは「持たざるもの」に「労働か飢餓か」をつきつけるからでした。
初期資本主義のイギリスの工場で働く人たちは、まさに食べるために働いていた。それ以外の選択肢はなかった。事実上の強制なんですよね。
でも、いまは違います。
食べ物に困ることはない。私は食費1万円くらいで済んでますからね(それでもエンゲル係数は30%以上ですが🤣)
人はなぜ働くのか?
働かなくても、毎日おなかいっぱいご飯が食べられる。
そういう時代です。
「楽園生活」はかんたんなのです😉
では、どうしてみな働くのか?
- 働くのは良いことだから
- 働くのは楽しいから
- 働くことで人の役に立つから
まあいろいろありますが。
私の予想では、「慣習」のせいです。
社会的慣習です。
「昨日やってきたことを繰り返す」「周りがやっていることを繰り返す」
そういう傾向を多くの人がもっています。
「働かなくても生きていける」
もし多くの人がそのことに気づけば、社会的な大変動が起きそうです🤔
ほとんどの人が働かない「ポストワーク時代」がやってくるかもしれません。
タバコが廃れたのと同じようにです。
私たちは「国民のほとんどがタバコを吸っていた」というとギョッとしますが。「昔はみんな働いてたんだよ」というとゲエッとなる、そういう時代になるのかも?
……タバコと同じくらい労働は身体に悪いですからね🤣
関連:立ち仕事・デスクワークは「喫煙並に健康に悪い」という研究結果
終わりに リタイア生活は気づいた人から楽しめます
「パラダイムシフト」がいつやってくるのか? 本当にやってくるのか?
それはわかりませんが。
案外近いのかもしれません。
ベーシック・インカムはそういった流れですよね。
だれもがニートで遊んで食べながらゴロゴロ暮らせる……
最高ですね😍
ともあれ、ひとよりも早く「気づいてしまった」リタイア者は……
一足お先に「楽園」を楽しむとしましょう😘