あわてる無職はもらいが少ない
を読みました。
マンガーはハザウェイの副会長、バフェットの右腕。
あまりスポットがあたらないが、こういう目立たない人こそ賢人だったりする。
↑左がバフェット🍔、右がマンガー。世界恐慌を経験したおじいちゃんです。
マンガーに学ぶ投資マインド
著者のデビッド・クラークの解説には#をつけます。
投資は5年待て
「手っ取り早く金持ちになりたい」という欲望は非常に危険である。
待つことは、投資家にとって大きな助けになる。多くの人は待つことができない。
忍耐強く、その日が来るのを待たなければならない。待つことにはお金はかからないのだから。でも、一日中何もせずに座っていることは人間の本質に反する。いろいろとすることがあるほうがずっと楽だ。何もせずに5年も待ち続けることを想像してみてほしい。自分が無力で、何の役にも立たない存在に思えてくるはずだ。だからこそ、人は愚かなことをしてしまうのである。
投資では、座して待つことが重要だ。証券会社に支払う手数料を抑えられるし、つまらないことに一喜一憂しなくても済む。
#あなたは、長期にわたり競争優位に立つことができる優れた会社の株式を、適正な価格で手に入れられるタイミングが訪れるまで、じっと待たなければならない。
#バフェットは、1960年代後半にいったん株式市場を離れ、自分が買いたいと思う銘柄が出現するまで5年待った。
#株価には、動物としての欲望が反映されている。ある朝起きて、今日は株を買いたいと思っても、マンガーの基準に見合うような銘柄を適正な価格で手に入れるチャンスはゼロに近い。それなのにあなたは、条件を少し甘めにして何かの銘柄を買ってしまう。何もせずに待つことさえすれば、ずっと魅力的な銘柄を手に入れることができるのに。
#このようなマンガーの考え方は人間の本質に反しているが、それこそが勝利の投資戦略なのだ。あらゆる投資戦略のなかで最も成功するのは、他人が売っているときに買うという逆張り投資である。そして、待つという戦略も、みなが急いでいるときに急がないという意味で、逆張りのアプローチにほかならない。
「じっとしてろ!」
とマンガーはいいます。
いまのようなアゲ相場では、だれもが「投資の天才」です。
- 「なぜ買わなかったんだい?🤗」
- 「株を買えば、金持ちになれたのに!🤣」
嫉妬心がわきます。
自分も買いたくなります。
でも、こーいうときほど「待つ」のです。
社畜はあくせく働けばお金になる。
投資家はじっと待つことが仕事と言えます。
チャンスがきたら一気につかむ――そして離さない
投資で成功するためには、度胸と忍耐という、とんでもなくハードルの高い二つの資質が必要になる。そして、好機が来たら、迷わず跳びつく準備ができていなければならない。好機というものは、そうそう長くは続かない。
良いアイデアはめったにない。勝算が高いと思ったら、大きく賭けるべきだ。
金持ちになる秘訣は、投資の好機が訪れたときにすぐに行動を起こせるように、いつでも小切手口座に1000万ドルの残高を持っていることだ。
「現金を保有しておけ。チャンスがきたら一気に買え」
とマンガーは言います。
そして「手を離すな」とも。
じっと身を伏せて、向かい風や追い風をやりすごしていれば、やがて成果を手にすることができる。
投資では、座して待つことが重要だ。証券会社に支払う手数料を抑えられるし、つまらないことに一喜一憂しなくても済む。
ほんとーに良い株なら、すぐに回復しますから。
#1929年と32年の大暴落の後、ダウ工業株平均が完全に回復したのは1954年のことだったが、コカ・コーラやフィリップ・モリスのような優良銘柄は1936年には暴落前の水準を取り戻していた。
私はコロナショックのときにヤマハ発動機の株を買いました。
1737円から3105円になってます。
それはよい。
問題は100株しか買わなかったことです。
その10倍、170万円ぶっこんで良かった。
度胸が大事ですな……🤣
賢くならなくていい、バカにはなるな
人はみな賢くあろうとしている。私は馬鹿にならないように努めている。それは、ほとんどの人が考えているより難しい。
自分が何を知らないかを認識すれば、知恵が生まれる。
賢明であろうとするのではなく、愚かにならないようにすること。いつもそれだけを心がけていれば優位に立つことができる。「溺れるのは泳ぎの名手である」ということわざには知恵が込められている。
#唯一注意しなければならないのは、愚かなことをしないこと。すなわち、良い投資機会を見い出したのに何もしなかったり、わずかしか投資しなかったりすることである。たいていは怠慢が原因なのだが、こうした過ちをおかさずに正しく行動することは、実際にはそれほど簡単ではない。
#マンガーの投資の世界には”能力の輪”と呼ばれるものが存在し、輪の内側は自分がよく理解していて評価することができる企業群で構成されている。輪の外側には、自分が理解していないので評価することもできない企業群が位置している。彼はこの輪を常に意識することで、外側の企業については、自分が知らないことを認めて投資を回避したり、評価できるようになるまで理解を深め、理解できれば輪の内側に組み入れるという作業を行っている。
「自分が知ってることと知らないことを区別せよ」
とマンガーは言います。
「自分は賢いんだ! 投資の天才だ🤤」
という人から死ぬ。
私のポートフォリオを見ても、くっきり勝ちと負けがわかれている。
- 勝ち=輪の内側:二輪業界、不動産業界
- 負け=輪の外側:電力、飲食
(まあコロナの関係もありそうですが🤣)
あとバフェットの言葉がおもしろかった。
「あなたがカードゲームをしていて、誰がカモなのかわからないときは、あなたがカモなのである」
分散投資は気が狂っとる
分散投資をありがたがるとは、気が違っているとしか思えない。
#マンガーは、本当にすばらしい成長性を備えている企業の株を、合理的な価格で手に入れることができるならば、保有する銘柄は10種類以下で十分だと考える。
#分散しすぎればノアの方舟よろしく動物園みたいなありさまになる。籠の中に10個の卵しか入っていなければ、いつでも厳しい目を向けて籠を守り抜くことができる。
だれもが分散投資をすすめます。
しかし
「ひとと同じことをしてたら金持ちにはなれない」
とマンガーはいう。
これはひとそれぞれでしょうね……。
私は金持ちになる気もないのでインデックスを買います🤣
読書すれば働かなくてよくなる
私の経験から言えることだが、いつも考え続け、本を読み続けていれば、働く必要はない。
この本をブログで紹介する気はなかったが、この記述で爆笑したので書くことにしました。
マジでコレです。
本を読むのは「チート」。
「働かないで生きる」
のも、本を読めばよゆーで実現します。
私が出会った賢人はいつも読書をしていた――全員だ。バフェットと私がどれほど本を読んできたかを知れば、誰もが驚くだろう。子どもたちが”足の生えた本”と呼ぶほど、私は本を読んできた。
あらゆる電子デバイスを持ち、いくつものことを同時にしようとするこの世代を見てごらんなさい。おそらく彼らは、ひたすら読むことに集中してきたバフェットほどには成功しないだろうと私は確信している。あなたが知恵を求めるなら、座して待っているほうがいい。やがて願いが叶うはずだ。
#考えることと本を読むことを続けていれば、すべてはうまくいくはずだ。マンガーによれば、投資のゲームに必要なのはその二つだけなのだから。
#マンガーは貪欲な読書家である。子どものころはオマハの公立図書館に通いつめ、本の山を探検し、歴史的な人物や同時代に生きる知識人たちと邂逅した。8歳のときには、トマス・ジェファーソンやベンジャミン・フランクリンの書籍が本棚の定位置に収まっていた。
「考えることと本を読むこと」
投資で必要なのはこれだけのようです。
ちなみにマンガーはエピクテートスがお気に入りらしい。
私はエピクテートスの態度が最高であると思う。彼は、人生において逃したすべての機会は、より良く行動するための機会であり、何かを学ぶための機会であると考えた。そして、機会を逃したからといって落ち込むのではなく、その手痛い経験を建設的に活用すべきだと説いた。とても良い考えだ。
趣味があう……😍
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終わりに 急がないリタイア投資
リタイア者は投資で急ぐ必要がありません。
もう必要な金があるからです。
これは有利です。
なぜなら、この世の大半の投資家は逆だからです。
パンピーは
「早く資産を増やして金持ちになりたい/リタイアしたい😥」
と急ぎます。
ファンドは
「四半期毎にいい成績を出さなければ!😰」
と急ぎます。
そして割高な株を買う。
株価はどんどんふくれあがる。
そして、なにかの拍子にパチンとはじける。
お通夜モードがやってきます💀
そこにスカベンジャー(屍肉あさり)がやってくる。
リタイア無職です。
だれも見向きもしない「夢の跡」をかっさらっていく。
「1000万円分の金をどっかにぶちこみたい」
と思ってましたが
「暴落後でいっか」
となりました。
マンガーのいうように
「待つことは1円もかからない」
ですから……😘
↑わかる🤤
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