社畜をバカにするな!
もっと社畜に感謝しろ!
と言われ無職です。
私はこの言葉がいつも気持ち悪いです。
「奴隷さん、ありがとう🤗」
なんてどーして私がいえますか?
社畜に感謝なんてできません、夏
「生活のためにイヤイヤ仕事をしている人」
と私は社畜を定義してます。
- 自分が好きな仕事をしてる会社員
- 会社員の役得を楽しむサボリーマン
とかは含みません。
社畜に感謝できない理由
「すきやの牛丼安くておいしいね! ありがと!😘」
と店員さんに感謝すればいいんですか。
店員さんは苦笑いしますよ。
- 牛丼の味を決めてるのは店員ではない。彼はマニュアル通り調理するだけです。
- 牛丼の値段を決めているのは店員ではない。牛丼が安いのは低賃金で店員をこき使っているからです。
- 店員はみんなに安くておいしい牛丼を提供したくて仕事をしてるのではない。低賃金でも働かなきゃいけないだけです。
そうやってなりたつのが
「安くておいしい牛丼」
です。
「イヤイヤ仕事をしてる人」
は仕事をしてるのではない。
させられています。
そこに自由意志はありません。
仕事をさせているのは経営者、企業、資本家、社会システムです。
社畜に感謝するとき、実は社畜ではなくそれらに感謝することになる。
社畜に感謝するときもあります
社畜に感謝することもあります。
社畜が人間であるとき――自由に行動したときです。
ロンドンの店員はフレンドリーな人もいれば、めちゃくちゃrude(雑)な人もいました。
私はにこやかな店員には感謝します😘
ブスッとした店員には私もブスっとします😤
それはその人の自由な行為だからです。
感謝は、相手が自由に主体的に行動したときにしか生まれません。
社畜が言われたことを言われたとおりにやっても、感謝することはできません(まあ社交辞令で感謝はしますが)。
逆に怒ることもできません。
公園で犬が私に噛みついたら犬に怒るか、ということです。
管理され支配された人間が何をしようが、それは本人の行為ではないからです。
「社畜のおかげで生きている」のか?
「でもゴミ収集とか介護とか人のしたくない仕事をしてる人がいる!」
という人がいます。
ゴミ収集はエッセンシャルな仕事です。
- 医者がストライキしたら死者数が減った(イスラエル、ロサンゼルス、コロンビア)
- 銀行がストライキで完全閉鎖したらだれも困らなかった(アイルランド)
という事例がありました。
しかし、ニューヨークのゴミ収集職員が賃上げストライキを起こしたら、数日でやべえことになった。街は悪臭が漂い、スラムみたいになった。
現在、ニューヨークのゴミ収集者は高年収です。
トラックドライバーは32歳で年収112000ドル(1230万円)(ソース)。
もちろん、ニューヨークでもゴミ収集はクサイ・キツイ・人気のない仕事です。
だから高年収になります。
介護も、ゴミ収集も、それがイヤならみんなで仲良くやめたらいい。
だれもやり手がいないなら、給料はあがり、待遇もよくなる。
「でも生活があるからやめられないよ!😭」
というなら、結局は「社畜」でしかない。


「がんばる社畜」のせいで社会は停滞する
アメリカの奴隷制はどうやってなくなったか?
- 奴隷廃止論者が活躍したから
- 資本主義が進歩したから
というのが一般論です。
が、
「奴隷がサボりまくったから」
という意見があった。
そーいう視点があるのか、と目からウロコでした。
奴隷たちは、主人のいうことを聞かず、わざと能率を落としたり仕事を失敗して困らせた。
それが奴隷制廃止につながった。
サボりが世界を変える……😂
やってらんねえよなあ! という方々
奴隷制は、前近代の残滓として共和制的価値観の良心によって倒されたのではなく、また、資本が長い時間をかけて完全に除去するにいたった前資本主義的形態のひとつとして、資本の進歩的な力によって徐々に倒されていったのでもない。奴隷制は奴隷自身の抵抗によって、統治形態として維持できないもの、生産形態として利益のあがらないものとなったために廃絶されたのだ。(「コモンウェルス」ネグリ・ハート)
まあ奴隷制が終わったら賃金奴隷制がやってきたんですが。
その賃金奴隷制も終わりつつあります。
- AIやロボット技術が発達すれば、労働者はいらなくなる
- ベーシックインカムが施行されたら、イヤイヤ働く社畜はいなくなる
ブラック企業の経営者は社員にツバ吐かれて終わりです🤣
- 金は稼げないけど楽しい仕事
- 金はいいけどキツイ仕事
- ぽやぽや無職ライフ
とか選べます。
関連:「ベーシックインカムは人類を救わない(成田祐輔)」を論破する
社畜ががんばるほど、時代の変化が遅くなります。
「ロボットはまだまだ高い。社畜を雇った方が安いや😌」
という経済合理性があります。
権力者の心理もあります。
1000のロボットの主人になってもアホみたいですが、1000人の人間を従えた方が立派な気分になります。
そんなわけで
- 好きでもない仕事をして
- 嫌いな人間に媚びへつらう
そんな社畜は社会のためになってるのではない。
むしろ時代の流れをジャマしています。
社会をもっとよくしたいなら、
サボりまくってぽやぽや暮らしたほうがいいのです……🤣
終わりに 社畜をバカにすることはやめない
「ありがとう! 社畜のおかげで無職でのんびり暮らせる🤗」
と私はゼッタイに言いません。
「自分のイヤなことをする人生はクソだから、やめたら?」
といいます。
そうすれば
- 社畜の待遇はよくなる
- 社畜は自由になれる
- 社会は前進する
からです。
私は「主人」ではありません。
「解放奴隷」です。
社畜生活のクソさ惨めさを理解してます。
それから抜けだす方法も知っています。
そんな私が奴隷に「ありがとう」といえるでしょーか。
- そんな生き方はクソだ
- 自由になろーぜ
私が言えるのはこれだけです……😘
関連:貧乏人でも労働から解放される――それが「LeanFIRE」です
関連:最悪の苦しみ=「お金と人間関係」から解放される隠遁生活
関連:【絶望】なぜ一生懸命働いても貧乏のままなのか?