ニートが増えるのは「歴史の必然」です
「躺(とう)平主義」という言葉は、金儲けをせずカネの奴隷にならないことや、生活水準に対して欲が低く贅沢な暮らしはいらない、マイホームを買わない、恋をしない、結婚をしない、子どもを産まない、職場での昇進を望まないことを指すという。
この言葉は、中国コミュニティサイト「百度貼吧」に掲載された投稿、『横たわることはすなわち正義である』に由来する。
投稿者は文の中で、「2年間ぐらい仕事をせずに遊んでいる。間違っていないと思う。圧力というのは、周りの人と比較した後の自分自身についての位置づけと、親の伝統的な考え方から来ている。圧力は常に現れる」と訴えた。投稿者は、「大樽を住処にしていた古代ギリシアの哲学者、ディオゲネス(Diogenes)に学び」、横たわり何もしないことを決めたという。
「自分の月収が1000元(約1万7000円)にも満たず、(生活のために)自分の家族と配偶者の家族からお金を借りなければならない時、一生かかってもマイホームが買えない時、あるいはようやく人生の目標に達した時に、すでに数世代にわたって贅沢に酒色におぼれ、すさんだ生活を送っている人がいることに気づいた。この時、あなたはどう思うだろうか」
「私がいる」
と多くの人が感じるでしょう……🤣
「寝そべり族」、若者の希望か絶望か
あるネットユーザーは、「躺平というのは、人々が将来に対して非常に失望し、社会の不公平に絶望していることの現れだ」と指摘した。
と記事にあります。
絶望か?
希望か?
といえば、私は希望だと思います。
「成功がムリ」な資本主義の成熟期
初期資本主義は「労働か飢餓か」です。
労働者は極貧です。
明日のご飯のために働かなきゃいけません。
中期資本主義は「メリトクラシー(能力主義)」です。
経済がどんどん成長して「努力すれば報われる」社会です。
後期資本主義は「ディスイリュージョン(脱幻想)」です。
格差が固定化し不公平が露呈します。環境破壊や資源枯渇などの問題が噴出します。
労働者目線でいえばこうです。
- がんばらないと死ぬ社会
- がんばれば成功できる社会
- がんばっても成功できない社会
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