「なにかできそうにない行為を自分で決断を下してやる」
植村直己の本を読んでたら冒険したくなりました。
- 世界初の5大陸最高峰登頂者
- エベレストの日本人初登頂
- 犬ぞりでの北極点単独到達・グリーンランド縦断
- 厳冬期マッキンリーの世界初登頂
あとはアマゾン川をイカダで下ったり、北海道から鹿児島まで3000km歩いたり、すごくおもしろそうなことをした人物です。
彼のインタビュー集を読んでると、
「冒険っていいな〜😍」
となります。
「自分の冒険」を楽しもう
ぼくはなにかできそうにない行為を自分で決断を下してやるというのが、冒険じゃないかと思うんですよ。だから高い山に登ったから偉いとか、大きな旅をしたからすごいといった見方は、役職が高い者が偉く、低いものは偉くないとか、金持が偉いという見方と同じだと思うんですよ。冒険というのは、その人だけの行為なんですね。
「冒険したい」
といって、ヒマラヤや南極に行く必要はない。
身近なところに冒険があります。
仕事をやめてリタイアするのも冒険だし、公園で野宿するのも冒険です。
自分でなにかを考えて、自分で取り組んでみる。
そーして「達成感」を味わう。
それが冒険です。
近くの公園で寝てみただけで「遠くに行った」感じがあります🤣
外国で派手なチャレンジするビッグ・アドベンチャーもステキですが……
「意外と身近にも冒険はある」のです😘
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「孤独な個人」としての冒険
登山隊というのは組織でして、個人はそれこそ一個の歯車にすぎませんでしょう。個人の意志が許されず、もし許すと組織が分解する。ぼく個人の考えからいうと、これは登山としてまちがっていると思うんですね。登山や人間の行動は、自分の心の充足のためにやるものですから。高い山に登ったからカッコいい、ハイキングだから登山じゃないというのも、ぼくはおかしいと思いますね。
植村直己は執拗なまでに単独行にこだわったひとです。
組織のなかで、個人は歯車になってしまう。
これは私もすごい共感するんですよね。
自分の意志で、自分の肉体でなにかを成し遂げること。
ここにすごく「心の充足」があると思うんですね。
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遠く離れた場所に見つける「自分の居場所」
世の中にいい人は大勢いますけど、自然は絶対悪いことしませんから。
要するに、ぼくは、人間の生活というのはだましあいだと思うんです。……成功するためには、人をだまして勝ち抜かなきゃいけないんですから。ぼくは、ちょっと話はちがうんですが、文明社会というのは、わずらわしい感じがします。生存競争が激しくて、いくら文化程度が高くなったといっても、人間自体が幸福を感じていないような……。
植村はエスキモーと共に半年暮らした経験があります。
彼らと一緒に凍った生肉をかじった。
並の民俗学者よりエスキモーに精通していた彼は、エスキモーのライフスタイルを愛してやまなかった。
冒険は世界を広げる試みです。
自分の生まれ育ったところを離れてみる。
文明社会から離れてみる。
そーすると「ほんとーの自分の居場所」が見つかるかもしれません😘
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何歳でも冒険はできる
冒険も探検も、われわれの肉体があってできる行為です。だから、さらにエスカレートして行動が伸びるかといえば、そうじゃないと思うのです。その人にとっての冒険は、行動の大小じゃないと思うのです。心の冒険をしているわけですから、自分のいまの年代に合った、そのときにできる可能性を求めたものじゃないかと思うんですよ。だから、誰しも生きている者はすべて冒険をやっている、死ぬまでが全員生きている者の冒険だ。
植村直己って破天荒な行動するわりには、非常に冷静で謙虚なんですよね。
「自分なんかなんでもない」「本当はサラリーマンになりたかった、でも自分には山や冒険しかなかった」と。
「だれしも冒険している」と彼は言います。
社畜であろうと、思い切った意思決定をしたり、上司をぶん殴ったりの冒険はできます🤣
年をとって身体が弱くても、時間やお金がなくても、できる冒険はいくらでもある。
大事なことは「自分にとっての冒険」を楽しむことなのです……😘
旅先で出会う人々
旅に出て、現地の人に接する時必要なのは言葉ではなしに、その人の心である。人種はそれぞれ異なるがわれわれは皆同じ人間である。とりわけ厳しい自然の中で生活する、文明から遠ざかった人たちほど旅人に対し純粋な心で応じてくれる。
結局、旅をしていて大事なことは、相手の人間と違うんだと思わせないことですね。やはり生肉を出されたらおいしいといって食べる。ダンスが始まれば、仲間に入って踊る。そういう彼らの風俗、習慣のなかに融け込むことですね。
……僕の側からすれば、自分の安全を教えてくれるのは現地人なんですよね。そういうことを思えば、これは日本人のどんな人よりも僕にとっては、大恩師なんです。だから文明が低いからとか、そういうものでは一切評価できないんです。
異なる文化をもつ人々と通じあうとき、助けあうとき。
「旅してよかった」
と思う瞬間ですね😍
家でひきこもっていては味わえない体験です。
私は人間嫌いで孤独大好きですが、旅で出会う人たちは大好きです。
終わりに 「仕事辞めて冒険」も楽しい人生です
人間にとってしんどいのは「貧乏」や「重労働」ではありません。
「自分の人生を生きていないこと」です。
……とリタイアすると気づきます🤔
会社員でも冒険をしている。
でも、自分が「組織の歯車にすぎない」と感じるなら。
外の世界に飛びだして、「できそうにないこと」にチャレンジしてみましょう。
孤独だし、怖いし、大変かもしれない。
でも、心からの満足感が得られるはず。
いま無職な人、これから無職になる人。
冒険は身近にあります。
いろんなことに挑戦して、人生を100%楽しみましょう……😘
↑西田敏行が植村直己を演じた映画。めっちゃおもろい😘
「みせもんなんかじゃない、
人間が自然と戦って、
どこまで耐えられるか、その限界に挑むことなんだよ。
知恵と体力を振り絞って、
生きることへの限界を試すことなんだよ。金使って近代的装備の助けを借りることがいけないって言うんだったら、
登山だって同じじゃないか。
近代的装備と集団の力さえあれば、今は登れない山なんてないよ。でもそういう登山は、人間を歯車にしちまうんだよ。
俺が感じたいのは、たった一つのこの体。
たった一つのこの頭なんだよ。
生きる最小単位としての俺自身なんだよ。」
↑映画の1時間17分より。いいセリフ……😍
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