労働はクソだ!
とセミリタイア者はよくいいます。
でも、私は働くこと自体は好きです。
私の祖母は90歳近くですが毎日農作業をしています。足腰しっかりしてますし、頭もボケてません。理想的な老後だな、と思います。
私が嫌いなのは雇われて給料をもらう賃金労働にあるのです。
賃金奴隷Wage-slaveは大嫌いです
賃金労働が嫌いな点をいくつかあげます。
細分化された単調なルーティンワーク
世の中のほとんどの仕事は楽しいのははじめの1年だと思います。あとは特に新しいこともなく決まりきったことを延々やらされます(私は二社しか働いたことがないのであてずっぽうですが)。
会社は熟練した労働者になんども同じ仕事を任せる方が安定して利益を出せます。必然的に、仕事がつまらなくなります。
上意下達のヒエラルキー構造
年齢が上、肩書が上というだけのくだらない人間の指図を受けなければいけません。「尊敬語」を使い、ぺこぺこして「私はあなたの犬でございます」という態度を取らなければいけません。
嫌な人間に毎日顔を合わせなければならないのは、賃金労働の最悪な点です。
離職の原因の大部分は人間関係と聞きます。私は嫌な人には「私あなた嫌いですから」オーラをぷんぷんさせてたので……軋轢が多かったですね(当然だ)。
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仕事に疲れたときは「office rage gif」で画像検索してました……。
週40時間勤務しなければいけない
毎朝同じ時間に出社して、最低でも週40時間、職場にいなければいけません。
これがしんどいです。ちょっと風邪引いたくらいでは出社しないといけない。
閑散期でもそうです。意外と暇な時間を職場で過ごすのもつらいのです。私はある部署で一日の実働2時間くらいのときがありましたが、ずっとネットをしても本を読んでもつらかったです。
がんばると自分ではないだれかが儲かる
がんばっても給料はあがりません。売上を10倍にしても給料が10倍あがるわけではありません。1億円会社を稼がせても1000万円の報酬ももらえません。経営陣の車がベンツからフェラーリになるだけです。
せいぜい月収を数万円あげるよ! とかボーナス10万円アップだよ! みたいな子供だましのペロペロキャンディみたいな賃上げ程度でしょう。
「なんていい会社なんだ!」と喜ぶ人も多いですけどね。私にとってはクソです。
それでも労働は好きなのです
それでも、私は労働が好きです。お金が稼げるからだけではありません。
- 労働はいろんな人との関わりをもたらしてくれます。
- 自分の生きる知恵と力を増やしてくれます。
- 能力を発揮する機会が自分は有力であるという感覚を育みます。
- 自分が社会的に必要であるという感覚を与えてくれます。
セミリタイア者は昼間からビールを飲んだり、一日中ゲームを楽しむ人がいます。それも良いと思うのですが、私は一日8時間くらいは働きたいと思っています。
賃金労働ではない労働がしたい
私がしたい労働は、賃金労働の嫌なところがない仕事です。
- 単調な繰り返しではなく創造的
- 好きなときに好きなだけできる
- だれかの命令ではなく自分の判断で仕事ができる
- がんばった分だけ自分に見返りがある
そういった仕事です。まあ、現在は模索中ですが……。
セミリタイアはスタート地点です
セミリタイアしたら即幸せになれるわけではありません。セミリタイアはゴールではなくスタートです。
私が賃金労働から解放されたのは、だれかのためではなく自分の人生を生きるためです。
賃金労働は大嫌いでしたが、これからはほんとうの労働をしたいと思っています。