だれかに利用される人生はクソです
哲学者のディオゲネスはパンと豆を夕食に食べていた。
彼は王にへつらうことで快適に生きている哲学者アリスティッポスと会った。アリスティッポスは言った。「もし君が王に仕えることさえ学べば、豆なんて食べて生きていかなくてよかったろうに」。ディオゲネスは答えた。
「豆を食べて生きていくことを学べば、君は王に仕えなくてすんだろうね」
最近読んだディオゲネスの話が好きです😍
アリスティッポスはつねに王の周りをうろちょろしていたので「王の犬」と呼ばれました。
ディオゲネスは家に住まずに広場をうろちょろしてたので「ただの犬」と呼ばれた🤣
「ひなたぼっこの邪魔だからそこをどいてくれ」で有名なディオゲネス
だれにも利用されずに自由に生きるのです
リタイアして11ヶ月経ちました。
このあいだの生活費を計算してみました。
国保と住民税を除くと、月平均35000円の支出でごぜーました。
私はディオゲネスより上等なメシを食ってますし、タルではなくまともな家に住んでますが。
「王に仕えない」で暮らしてます😘
「月3万5000円? そんな生活つらいに違いない😨」
と思うかもしれませんが、リタイアしたあとの方が精神的にはすげー楽です。
会社員時代はトラウマだらけでしたからね。
関連:退職後も「会社員時代のトラウマ」を抱えて生きていくのです
貧乏は耐えられるが「他人に利用される」のはムリ
「肩をそびやかしてへつらい笑うのは、真夏の炎天下に田畑を耕すよりも疲れる」
と曾子はいいました。
結局、社畜のなにがクソなのか。
労働はたしかにクソです。
賃金や税金で搾取されるのもクソです。
でも、それだけではない。
ただ生きていくためだけに、だれか他人の金持ちや資産家にひざまずいて、靴をぺろぺろ舐めなきゃいけないこと。
自分が軽蔑する人間であっても、従わなければならないこと。
金のため、生活のために、自分のしたくないことをし、自分の嫌いな人間に奉仕すること。
それがクソの中のクソなのです💩
金持ちや社会的地位が高いからといって優れた人とは限らない
ディオゲネスが骨の山を漁っている。
アレクサンダー大王が言った。「なにやってんの?」
ディオゲネス「あなたの父上の骨を探してるんですが、奴隷の骨と見分けがつかんのです」
世の資産家はなぜ資産家なのか?
- 「めちゃくちゃ努力した」
- 「めちゃくちゃ才能がある」
これは例外的です。
「親が金持ち」――こっちのが圧倒的に多い。
ただ生まれが違うというだけで、一方が奴隷になり、一方が主人になる。
結局、現代社会も王が血筋で決まった時代とたいして変わらないんですね。
ディオゲネスはこうも言います。
金持ちの家には、つばを吐くところがない。彼の顔以外。
こ、こいつ言うなあ……🤣
関連:「金儲け」というクソゲーをやめると人生はかんたんになる
貧乏でも自律した生活の方が楽しい
- 「俺は有名大を出て超有名企業に勤めて都内のタワーマンションに住んでる。お前はゴミ」
- 「俺は稼ぎは悪いがちゃんと働いて家庭を築き社会の義務を果たしている。お前はゴミ」
私の生活は人によっては惨めに見えるでしょう。
でも、私にとってはこの生活の方がずっと幸福度が高いんですね。
社畜ライフをして気づいたことが以下です。
- お金があったらハッピーだが、別になくてもハッピーに暮らしていける。
- 賃金労働者でいるかぎり、ハッピーに暮らすのは難しい。
その論理的帰結はあきらかでしょう。
ぽやぽや無職ライフです……😘
リタイアライフのなにがすばらしいのか。
ウソをつかなくていいことです。
自分に、他人にウソをつかなくていい。
- ウソをつかないから、自分が嫌いになりません。
- ウソをつかないから、生きるのが好きになります。
Honesty is such a lonely word
Everyone is so untrue
という歌詞がありますが。
リッチもフェームもいたるところにある。
でも、「正直さ」は希少なのです。
終わりに 貧乏を学べば自由になれる
「豆を食べて生きていくこと」
私がこの一年を通して学んだことは、まさにこれでした。
だからディオゲネスの話を読んですげー感動しました。
私も同じことを言いたいのです。
リタイアするために、たいした金は必要ない。
ただ、貧乏でも生きていけるように、そして楽しめるようになればいいだけ。
他人の道具になる生活は、人生のムダです。
どれほどそれが「快適」でも、「裕福」でも。
- だれにもこびへつらうことなく
- 自分の足で立って
- 自分の頭で考えて
- 自分の好きなように生きる
そこにこそ幸福があるのです……😘
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