30歳1000万円でリタイア

150万円の家でひっそり隠棲 1000万円で生き残る

友だちなし恋人なしお金なし――無職生活が楽しすぎます

人生で大事なことは無職生活に教わった

無職生活、楽しすぎる

中野孝次の「麦熟るる時に」を読みました

  • 貧しい大工の家庭に生まれて
  • 独学で東大に入り
  • 文学者と人気作家になった

中野孝次という人がいる。

この人の「麦熟るる時に」って自伝的小説がおもしろかった😋

 祖父から厳格に仕込まれたというとおりに、母は朝から晩まできりきり立ち働いていた。 朝晩二度徹底的にハタキをかける。 二度も三度も水をかえて雑巾がけをする。その間に三度三度の食事の支度とその手早い完璧な後片付け、家族六人分の洗濯、買い出し、 隣組の仕事、職人の世話、夜おそくまでの針仕事。 子供の頃からこの母が一時でもじっとしているのをぼくは見たことがなかった。 冬の季節の初めには必ずふとんを打直したり、正月用に家族全員の着物を縫った。大根を大量に買いつけて軒に吊すのも、白菜を漬けるのも、すべて自分でした。小さなからだでよく続くと思われるくらい働きづめに働いていた。 弟の誕生のときは産婆がくるまでに万事整えてあって、生れる直前まで働き、産後もすぐに動きだした。 だれもがしっかり者と感心する母なのだったが……

うちのばーちゃんもこんな感じ。

朝から晩まで働いている。

で、中野はこう続ける

だれもがしっかり者と感心する母なのだったが、何のためにそうせわしなく働くのかという批判をぼくのなかに芽生えさせた。ひとは一生涯こんなことを毎日くりかえすために生れてきたんじゃなかろうにと、明治生れの母の没我的な働きぶりに感心するどころか、母が一生他人に仕えるために生きてきたあわれな人のように見えだす有様であった。

  • 働きぶりに感心するどころか
  • 一生他人に仕えるために生きてきたあわれな人のように見えだす

私が社畜を見る目とおんなじ😂

中野はサラリーマン家庭の須藤家を比べる。

(戦前はサラリーマンは新しい存在だった)

 須藤のうちのように、どんなに散らかっていようとひとは生きていくことができる、花をたのしんだり音楽を聴いたり、受験に打ちこんだり、なぜもっと余裕をもって人生をたのしまないのだろう、というふうにぼくの批判は進んだ。 母がこのように働き虫になったのは、幼時に母のない家庭で浪人者だった士族の祖父にきびしくしつけられたせいだということだった。ほうきの使い方から、雑巾のかけ方まで、厳格に仕込まれ、ずるければ寺子屋用のソロバンで頭を叩かれたと……

「働き虫」

っていいことばですね。

泣き虫・弱虫・働き虫。

「貧乏を乗りこえた人」ってかっこいい

中野孝次みたいに

「生まれがハズレからエリートになった人」

が大好きです。

グラムシ、カミュ、ブルデューとか。

エピクテートスも奴隷の子でした。

エリート家庭からエリートになってもつまんないんですよ。

貧しさから登りつめるから、ドラマがあり、葛藤があり、喜びがある。

人生よよよ氏は高卒のダンボール工場からセミリタイア者になったからかっこいいのです。

こういう人って

「真に生きてる」

んだよなあ……😋

結局、失敗も成功も同じこと

エリートでバリバリ働く人を見るとうらやましくなる。

でも、週何十時間働かなきゃいけないのはめんどくさい。

家族や同僚に囲まれて暮らしてる人がうらやましくなる。

でも、しがらみやわずらわしさも想像できてしまう。

生まれたときから金持ちの人がうらやましくなる。

でも、「貧しくても生きていける」という根源的な安心感は得られないと思う。

とくに失敗も苦労もせず生きてる人がうらやましくなる。

でも、学ぶことも強くなることもないだろうなと思う。

  • お金はあんまりなくて
  • 仕事も家族もなくて
  • 粗末なメシを食って
  • ひとりぽっち

そんな人生も実は楽しい。

なにかがあるのは楽しいけど、なにかがないのも楽しい。

成功と失敗を等しいものと見て
あらゆる執着を捨てよ
このような心の平静をヨーガと言うのだ 

と2400年前の聖典にある。

  • 成功してなにかを得ることは楽しい
  • 失敗してなにかを失うこともまた楽しい

これって

「最強」

じゃないでしょーか?

「Can't Hurt Me! 😎」

ですよ。

  • 仕事で失敗して名誉を失って楽しい
  • 投資で失敗してお金を失って楽しい
  • 恋人や家族を失って楽しい
  • 家やクルマを災害で失って楽しい
  • 老いて病気になって死んでいくのも楽しい

そう思えたら怖いものなんてない。

不安もない。

将来には楽しいことしかない。

まさに

「生きることの達人」

といえるでしょう😚

終わりに 自分の人生を楽しむのです

「どうして自分の人生はこんなに楽しいんだろう」

と思います。

  • 働いてないから
  • お金に困ってない、というか資産が増えていくから
  • 自分のしたいことだけしかしてないから
  • 楽しいことがたくさんあるから

そしてこーも思います。

「どうして他のひとたちはこんな楽しい生き方をしないんだろう」

と。

「みんながイヤな仕事してつまんなく生きる世界」

より

「みんなが好き勝手して楽しく生きる世界」

がいーわな🙄

まあ、世間とは不可解で複雑怪奇なところです。

自分だけでもシンプルに生きていきます……😘

←装丁がかっこいい!😍

←バブル時代にバカ売れした本。買ったけどまだ読んでない🤫

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著者:ミクさん - 問い合わせ- 全記事 - 当サイトの著作権はクリエイティブ・コモンズの表示—非営利となります。
ブログ制作日 2019年11月5日 エンジョイリタイアライフ!