「新しいメディアを受け入れると――それが印刷物、テレビ、最近のインターネットやソーシャル・メディアだろうと――さまざまな情報技術によって、頻繁に使われる特定の脳のプロセスにおけるニューロンが増大する。しかし物の考え方はテクノロジーによって増強されるわけではない――私たちはそれらの能力を失うのです。
これは筋肉とよく似ています。特定の筋肉をエクササイズすれば、その筋肉は強くなる。一方の筋肉を使わなければ、衰える。同じようなことが私たちの脳で起こっているのです。」
「劇的に変化したことのひとつは、脳の一部である視覚皮質がテキストの解読に特化するようになったことです……しだいに我々は特定の文字や特定の単語さえ読まなくても文章が読解できるようになる――自動的になるのです。……しかし私たちは何かを失う。私たちが失うのは自然を読む、世界を読む視力です。テキストに依拠しない古い文化を見るとき、我々は、たとえば、あらゆる自然のサインに導かれるという信じられないほどの能力を見つけることができるでしょう」
「(大量の情報を即座に取得することと、豊かな知識の土台とのあいだのトレードオフによって)失われたものは、単に深く読み解く能力や注意深い思考、熟考だけではなく、新しい情報に出会ったときに、それを自分のこころの中にもちこみ、より広い文脈に置くことなのです。それは時間がかかる。注意力が必要だし、集中力が必要です」
How technology literally changes our brains - Voxのニコラス・G・カー氏のインタビューより。
🤔🤔🤔
リタイアするとネット依存になりがちです
梅雨が終わりませんね😭
やることといえばネットばっかりな最近です。
さいきん「インターネット中毒」なんじゃないか? と思って調べて上記文章にあたりました。
- 私たちは文章読解能力ばかり育てて、一方で「自然や世界を読み解く」能力を失っている。
- 大量の情報を即座に得ることによって、熟慮すること、広いコンテクストで情報を捉えることができなくなっている。
とニコラス氏は言うのですが。