ケインズ「えまって、どーして週15時間労働にならないの?(´;ω;`)」
ケインズは1930年に「2030年に労働時間は週15時間になる」と予言しました。
が、いまだに社畜は週40時間働いています。
現実には、私たちはすでに「豊か」であり、週15時間労働で食っていくことは可能だと前に書きました。
関連:「週15時間労働」で生活できます【ケインズ正しかった】
↑これ、けっこー当てずっぽうだったんですが😅
ケインズ研究の偉い先生、ロバート・スキデルスキー氏が同じようなことを本で書いてました。
いくら稼げば満足なのか?
「How much is enough?(いくらあれば十分か?)」
という本です。
邦題は「じゅうぶん豊かで、貧しい社会:理念なき資本主義の末路」。
なかなかいいタイトルですね😏
これは哲学教授の息子さんとの共著です。
私はまだ読んでないのですが(注文中)
ネットから一部引用翻訳してみます。
経験が教えるところでは、物質的欲求は自然の限界を知らないために、私たちが意識して歯止めをかけないかぎり無限に広がっていく。資本主義はあきらかにこの終わりなき欲望の拡大に依存している。だからこそ資本主義は成功したのであり、そして愛されないままなのだ。それは私たちに計り知れない富をもたらしたが、富の恩恵の要を奪った。つまり、これで十分だという意識。
みんなが「もー十分だわ」と思ったら資本主義は終わるんですよね🤣
必要なものは揃ってますから。
だから無限に欲望をかりたてなければならない。
「お前は空腹なんだ👿」
と、お腹の空いてない人に思い込ませなければならない。
そのために「広告」があります。
スキデルスキー氏も「広告、マジやばい😰」と気づいているようで、「広告に課税しろ!」と言ってます。
関連:「脱広告」でお金と労働から自由になれます
関連:「広告を見るほど人は不幸になる」という研究結果
私たちは単に欲しがりなのではなく、他のひとより多く欲しいのであり、同時に他者も私たちより欲しがっている。このことが終わりなき競争を煽る。
この「競争意識」も、資本主義特有のものですね。
私たちは学校教育やメディアで「他人に勝て!」とくりかえし教え込まれます。
学業成績で他人に勝たなければいけない。年収で他人に勝たなければいけない。営業成績、出世競争、美貌、子どもの学校、持っている時計やバッグ、フォロワー数、「幸せに見える度」で他人に勝たなければいけない。
これはある程度自然なんですよね。動物である以上、他の個体より優越しようとするのは本能です。でも、その本能が何百倍にも強化されてる印象です。
結果として、現代社会はラットレース🐭でドッグ・イーツ・ドッグ🐶
「自分はこれだけ欲しい」ではなく、「他人よりも欲しい」となることによって、永遠に満足することがなくなるのです。
幸せの「7つ」の柱
「お金じゃないならなにで幸せになるの!😠」
ってことなんですが、ロバート氏は次の7つをあげてます(アマゾンのレビューから引用です)
- 「健康」
- 「安定」
- 「尊敬」
- 「人格または自己の確立」
- 「自然との調和」
- 「友情」
- 「余暇」
まったく共感できます。
「そういうのでいいんだよ😘」となります。
リタイアすると実感するんですが、お金はそんなに重要ではないんですよね。
社畜の悲劇って、社畜は幸せになるために働いてるはずなのに、しばしばこの7つのうちいくつかをぶっ壊しながら(特に余暇はメタメタ)、「必要以上のお金」や「名誉」といった本質的ではないものを追いかけていることです。
仕事をやめたら、逆にリッチになる可能性すらあります。
関連:リタイア生活には「お金」以外のすべてがあります
関連:【貧乏リッチ】「働かない」だけで豊かになれる現実
いくらあれば十分か?
たぶんスキデルスキー氏は「いくらあれば十分か」具体的に指摘してないでしょう。学者センセーは世事に疎いですからね……。
個人的には「10年分の生活費」があればよゆーでリタイアは可能だと思っています😘
ただ、これは必要に応じてアルバイトや貧乏生活をする前提です。
「完全に働きたくない」のであれば、欧米圏では「4%ルール」というのがよく言われています。
これは株式・国債にあてた資産の4%を年間の生活費に使うというもので、理論上は「資産が減らない」状態を維持できるとされます。
たとえば5000万円を投資して年間200万円で暮らせば資産は減らないというわけです。
こちらの方が「盤石」でしょうね。
ここが詳しいです:4%ルールとはアーリーリタイア(FIRE)に適応可能か? | アメリカ株でアーリーリタイアを目指す
- 1000万円か?
- 5000万円か?
- あるいは10億円か?
これはひとそれぞれです。
でも、あるていど稼いだら「もう十分」ってことです……😅
大家族ならともかく、人間一人が生きていくだけなら莫大な金はいりません。
関連:【金持ち過ぎない】1000万円リタイアは「ちょうどいい」のです
終わりに 「あたりまえの感覚」を取り戻そう
ケインズはアホだったのではありません。
おそらくその誤算は「広告」だったと私は思います。
さすがのケインズも資本主義が労働だけでなく「欲望」まで操作するようになるとは思わなかっただけでしょう。
広告がなければ、人々は「もー十分稼いだわ🤗」と働くのをやめそうです。
もともと、資本主義以前の労働者は生活に十分なだけ稼いだらそれ以上働こうとはしなかった。
原始人なんて、その日の食料が得られたら仕事はそこで終わり。
人間以外のすべての動物も同じです。
メシが食えて、雨風や外敵のしのげる安全な場所があって、仲間がいて、それでハッピーだった。
一方で人間はどーでしょう?
生存に必要のないものを追い求めてあくせく働きます。
一生使い切れないほどのお金を稼いで「まだ足りないんだ😭」と言います。
アホです……😅
お金はある程度稼げば「十分」なのです。
週40時間で40年も働く必要はない。
お金を追いかけるだけの人生は不毛です。
もー十分稼いだんじゃないですか?
労働をやめて、ほんとうに「豊か」な人生を楽しみましょう😘
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↑本が届いたらまた詳細なレビューを書きます😍