「クソな社会から離れたい」
という願望は、昔から多くの人が抱いていた。
その証拠? として、「隠遁」を意味する四文字熟語がやたら多い🤣
【一丘一壑】いちきゅういちがく
・身を俗世間から離れた自然の中において風流を楽しむこと。
【間雲孤鶴】かんうんこかく
・隠者の自由な生活。
・世俗に煩わされることなく、自然の中で思いのままに暮らす境地。
【閑雲野鶴】かんうんやかく
・俗世に煩わされず、悠々自適の生活を送ることをいう。
【巖穴之士】がんけつのし
・俗世間から姿を隠して山中の岩穴に住む人。
【江湖散人】こうこさんじん
・田舎に住む世捨て人。身寄りがなく気の向くままにできる身分。
【孤雲野鶴】こうんやかく
・俗世間を捨て、名利を超越して隠居する人のたとえ。
【山谷之士】さんこくのし
・世を避けて山中に住む人。
【山中暦日】さんちゅうれきじつ
・俗世間を脱して悠々自適にのどかな生活をするさま。
「山中暦日無し」の略。
【低徊趣味】ていかいしゅみ
・世俗を離れて自然や芸術を楽しむ趣味。
【武陵桃源】ぶりょうとうげん
・俗世間から離れたところにある平和でのどかな別世界。
【厭離穢土】おんりえど
・煩悩に汚れた、悪の多いこの世を嫌い、離れてしまうこと。
あら、いいですね〜😘
なんだかリタイア無職ひきこもりライフがかっこよくなります。
社会を離れて一年が経ちました
私は山の上の、海の見える静かな一戸建てで暮らしてます。
働かない。
人と会わない。
金をほとんど使わない。
読書したり、庭仕事したり、海を眺めたり、登山や野宿旅をする。
そんな生活を一年間しておりました。
こんな生活はどーなのか?
ってことを語りたいと思います。
社会が嫌いで「逃げた」おじさん
私は経済的にリタイアしてる以上に、社会的にリタイアしています。
「引退」というより「隠遁」なんですよね。
なんでこんな生活をしてるのか?
シンプルに言えば、
「社会が嫌い」だからです🤣
だいたい、こーいうと怒られます。
二通りの答えが返ってきます。
「社会がイヤなら自分を変えろ😠」
これはムリです。
私も10代20代のときはがんばりましたが、自分の本性は変えようがないです。
30年も生きてりゃ気づきます……。
「社会がイヤなら声をあげて社会を変えろ😡」
これもムリです。
社会はゴジラみたいな怪物です。
個人ががんばっても踏み潰されて終わり。
ムリムリ🤣
これは昔っから変わらなかったと思うんですよね。
「賢者」と言われる人は、社会がクソなとき――乱世や抑圧的な治世のときにどうしたか。
逃げました🤣
山奥とか森の奥とか人里離れたところに。
それが仙人や隠者なんですよね。
私はリタイアして思うんですが、「逃げる」というのは非常にシンプルで優れた選択肢です。
私たちは「逃げてはいけない」と何度も繰り返し洗脳されています。
結局、私たちは税金農場の家畜です。家畜は逃げてはいけないと言われる。前にも引用しましたが、万里の長城の目的の半分は「農奴を逃さないため」にあった。
どんなストレス下でも、理不尽で不公平な状況でも「逃げださないこと」が優秀な家畜とされました。
私は逃げることにしました。
いまのところ、社会からの「逃走」または「脱獄」は成功しています。
解放されたフリーダムライフを楽しんでます😘
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隠遁ライフは寂しくないのか?
「こんな社会イヤだ! 違う生き方をしたい!😭」
という人の多くが、農村コミュニティにIターンしたり、田舎にある謎のヒッピー集団に参加したりします。
「別の社会」を目指すんですね。
それはそれでいいんですが、「隠遁ライフ」とはだいぶ違います。
私は社会そのものが嫌い。
なので家族も友人もいないぼっちライフです。
「さぞ寂しいだろう🤔」
と思うかもしれませんが、意外とそーでもないんですね。
おもしろいんですが、「孤独になるほど孤独ではなくなる」のです。
ひとつは、読書を通じていろんな孤独者と共感するからです。だいたいの作家とか、哲学者、クリエイターは孤独ですから。そーいう人に心の底から共感することができます。
変な表現ですが、社会の大多数に共感されるよりも、「例外的個人」と深く繋がりをもった方が孤独感が薄れます。
もうひとつは、こーいう変な生活をしてるといろんな人が興味をもってくれます😝
私がただのサラリーマンだったらだれも興味を持たないでしょう。
でも、たいして金をもたずに、働きもせずにひとりで暮らしてると、いろんな人が「どんな生活してるのかな」と興味をもってくれます。
そんなわけで、私のブログやYoutubeはいろんな人が見てくれます。これがあるのでそんなに孤独感はないんですね。
結局、ネットのつながりなんて希薄で、ブラウザを閉じればシャットダウンです。
それくらいの距離感が私にはちょうどいい🤣
働かずに生きるのはどーなのか?
社会と離れるために必要なことの第一は、働かないことです。
少なくとも、自分の質素な生活を維持する以上には働かない。
- 「いやいや! 働かないとお金が稼げないだろ!😡」
- 「お金がないと生きていけない!😭」
これがメインストリームの価値観です。
でも、現実にはほとんど働かないでもお金は稼げるし、お金をほとんど使わないでも生きていけます。
私がリタイアした当初は「こんな生活がいつまで可能なんだろう?😥」と不安でした。
しかし、リタイアして初年度から収入が支出を上回る、つまり「お金が増える」という結果になりました。
これはめちゃくちゃ皮肉ですが、「働かないで安定した収入がなくなった今の方が経済的不安がない」んです。
だから「働かないでも生きていける」と信じてます。
もう「働かない生活」が当たり前になってます😅
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結局、隠遁ライフでなにを得たのか?
私が隠遁生活をして何を得たのか。
「自由」は、隠遁生活でゲットした大きなものです。
しかし、今は自由以上のものをゲットしています。
それが「オーセンティシティ」です。
「真正さ」と訳せばいいんでしょーか。
いま考えると、私が社会でいちばん許せなかったのは不自由ではなかった。
「虚偽」や「欺瞞」でした😭
社会はウソとごまかしで成り立ってます。そんなことはテレビを10秒流せばわかることです。
隠遁生活なら、自分をごまかす必要がありません。
他人をごまかす必要もない。
静かな生活で、ただ自分の声を聞いて、自分のしたいように過ごします。
ここにあるのが、「真正さ」だと思います。
表現が難しいのですが。
純度の高い生活というか。
真に生きている感覚といいますか……😆
海を眺めたり、森の中を散策したりしていると、人間としてあるべき生活とはどんなものかわかります。
今年も登山が気持ちいい季節になりました😍
フィクショナルな都市生活よりも、田舎の隠遁生活は、真に生きている感覚を味わうことができます。
たしかに、私はクソ孤独で貧しい生活をしているんですが。
この「真正さ」が得られるのは非常に特権的だと思ってます。
いくらお金をもらっても、失いたくないですね……😘
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終わりに だれにもおすすめはできない隠遁生活ですが
「社会を離れて生きる」
意外に思われるかもしれませんが、これは現代でも可能なのです。
私はだれにとっても今の社会がクソだとは思いません。
「会社員生活が楽しい!」という人もいますから。
でも、「この社会マジクソ。死ねよ(^o^)」と思う人もいていい。
というか、最初に言ったように、昔からそんな人はいくらでもいたわけです。
そーいう人はどーすればいいのか。
仕事をやめて、田舎の捨て値の家でも買ってぽやぽや暮した方が幸せになれるでしょーね😍
「社会がイヤになったら、逃げればいい」
私たちはこの選択肢を知っておくべきです。
ゴジラに踏み潰される前に、詐欺師のいない世界に「脱獄」しましょう。
そして快適でぽやぽやした純度100%の
「ほんとーの生活」
をゲットしましょう。
そっちのがぜったい幸せになれます😘