「はやく海面が上昇して、終末がくればいいのに。そのへんのクソ棒でつくった槍でもって魚を捕って、人狩りとかしたほうが、こんなクソ仕事するよりぜんぜんマシだし!」。
ずっと二人で笑ってましたが、やがてわたしは泣けてきました。それで、翌日、仕事を辞めたのです。
(「ブルシット・ジョブ」のレイチェル)
- ほとんどやるべき仕事がなくてヒマ
- ホワイトカラー
- 給料がいい
- 社会的地位もいい
- 束縛がなくて自由
グレーバーの「ブルシットジョブ」を読んでるとそんな会社員がたくさん登場します。
「夢のような仕事だ😍」
と思うかもしれませんが……。
レイチェルのようにやめてしまう人が多い🤣
「楽して稼ぐ」
って意外としんどいのです。
「楽して稼ぐ」より「楽しんで稼ぐ」
私も社畜時代はヒマ〜な部署にいたことがあります。
1日の実労働時間は2時間くらい。
あとは、定時までネットサーフィンとか読書して過ごしてました。
もちろん前の部署と変わらない給料です(けっこー高い)。
「めちゃくちゃいいじゃん!」
と思いますか?
……しんどかった!😭
6年前、社畜時代につくってた弁当。いまよりいいもん食ってんな……😵
「社内ニート」がしんどい理由
「時間をムダにするな、こっちはぶらつかせるために金払ってるわけじゃないんだぞ」という現代のお説教は……自分の時間が盗まれていると感じている人間の憤慨なのである。労働者の時間は労働者自身のものではない。雇われ人が働いていないとするなら、その人間は、雇い主が高い金を支払って(それかともかく週末には高い金を支払うと約束して)得たはずのなにかを盗んでいるのだ。この道徳の論理にしたがえば、怠惰はトラブルの種ではない。怠惰とは盗みなのである。 (ブルシット・ジョブ)
社内ニートがしんどいのは「退屈」だけではない。
「罪悪感」も大きな理由でしょう。
雇い主(会社)は労働者の時間を買ってます。
なにもしなければ盗みになってしまう(給料ドロボー)。
そこに倫理的な苦痛を感じる。
そうでなくても、会社や上司との緊張関係がストレスになる。
結局、する必要のない雑務をしたり、仕事をしているふりをする。
これは楽して稼げても、クソつまらない……😥
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自営でも「楽して稼ぐ」はしんどい気がします
私はリタイアニート&零細自営業者です。
ブログは時給500円とかです。
「楽して稼ぎてー😚」
と思うことがあります。
でも、
「一日1時間だけ働いて5万円稼げるぞ!」
という仕事があったらハッピーでしょうか?
まあハッピーでしょうが……😅
そんな仕事がまともだとは思えない。
- 他人を働かせて上マエをハネる
- 情弱をカモにする
- 商品を右から左に流す
- 法的にグレー、倫理的にブラック
そんなもんじゃないでしょーか。
結局、これも「盗む」に近い。
楽して稼げても、なんだかつまらないのです。
治験はまさに「楽して稼ぐ」です。これはたまにやるからいいのです。
「一年で200日入院しろ!」とか言われたら泣きます😂
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ユーチューバーという「超健全」な商売
「YouTuberはゲーム実況してるだけで金を稼いでる! ズルい!😡」
というひとがいます。
でも、私が「理想的だなあ」と思うのがYouTuberです。
私がずっと好きなゲーム実況配信者がいます。
古参の配信者で、いまでも人気があります。
彼の特徴は、心からゲームを楽しんでいることです。
それを見ているひとたちは、配信者の友達になった気分になります。
楽しんでいる配信者を見て、自分まで楽しくなります。
- 自分が楽しむ
- それを見て他人も楽しむ
これってすげー平和な世界じゃないですか?
社畜時代は、私も精神的に病むことがありました。
そういうときはどうしたか?
抗鬱剤なんて飲みません。
カウンセリングなんて受けません。
その配信者の動画を見てました。
「ああ、この人はニートで貧乏でろくでもない人間だけど、こうして笑ってられるんだなあ」
と救われた気分になりました🤣
実際そのひとのおかげで命が救われた、なんて人は大勢いると思います。
めちゃくちゃ立派な「仕事」だと思います。
「楽しんで稼ぐ」のがサイコーです
- 楽して稼げるけど、他人は苦しむ
- 他人を楽しませるけど、自分は苦しむ
よりも、
- 自分がおもいっきり楽しむ。
- その結果、他人を楽しませる。
これがサイコーです。
「楽しむことを仕事にする」
と、好循環があります。
- 「楽しいことないかな~🤗」
- 「もっととことん楽しんでやろう😍」
という姿勢でいると、マジで毎日が楽しくなってきます。
- 「苦しいけど給料のために耐え忍ぼう」
- 「苦しむことが仕事なんだから😥」
こういう社畜とはまるっきり正反対です。
仕事は楽しみになります。
幸せな人生を邪魔するものではなく、楽しく生きるために有用なものになる。
終わりに 楽しんで稼ぎましょう
「この地上には、計り知れないほど多くの惨事、窮乏、困難、そして憎悪が存在している。それを考えたら、幸せな人はだれでも、自分の幸福に後ろめたさを感じずにはいられないはずだ。そうだとしても、自分自身を幸せにできない人が他者の幸せのためにできることは、何一つとしてないのだ。私は自分が幸せでいることを、逃れられない義務のように感じている。そして他者を犠牲にし、他者から奪った所有物でしか得られないような幸福は、すべて忌まわしく思えてならない」(「地の糧」アンドレ・ジッド)
楽しんでる人にしか、他人を楽しませることはできません。
私たちの時代は、モノはたくさんあります。
飢えることはないです。
でも心は最悪に貧しい。
こんな時代に、苦しんでモノをつくる必要はありません。
そんな仕事は機械やAIにやらせればいい。
私たちに必要なのは
「楽しむこと」
です。
そして、自分が楽しむと同時に、他人も楽しませることです。
楽器演奏、ハンドクラフト、家庭菜園、裁縫、漫画、科学研究……。
なんでもいい。
「病んだ世界を、ちょっぴり楽しめるところにする」
それは立派な「仕事」でしょう……😘
←奇跡的に近所の図書館で見つけました……横浜市中央図書館だと予約184人😨
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