Caution! 汚い画像あり!
私が買った家は、売り主が介護施設に入居したため、数年間放置された状態だった。
当然ながら、ホコリがつもっている。
それにあちこちにネズミ(orコウモリ)の糞が落ちていた。
バスタブのなかには、ゲジゲジさんの死骸が何匹か。
カビのコロニーが形成された洗面台、真っ黒になった雑巾。
どうして家主は家を掃除しない……?
私は不思議に思う。
100万円単位で売れる決して安くない資産を、少しでもきれいに見せようとしないのだろうか?
たとえば、自動車を売りたいというときに、ホコリや黄砂にまみれた状態で売るだろうか。
私は自動車もバイクも個人売買で買ったし、またなんどか売った。私が知る限り、バイクも自動車も、ガンガンにきれいにして、シリコンスプレーやプレクサスをがっしょりかける。
数日でふたたびみすぼらしい姿になるとしても、少なくとも見学のときと引き渡しのときには、これでもかというくらいきれいにする。
第一印象はとても大事なのだ。
ああ、これは買いたい!と思わせなければならない。
それなのに、住宅はほったらかしのままが多い。
私が安い物件ばかり見ているからかもしれないが、虫とホコリに満ちてズタボロの状態である。どうしてこんな状態にしてしまうんだろう?
ルンバを走らせるだけで相当きれいになる
ホコリがひどかったため、入居してすぐにルンバを走らせた。
ホコリが山盛りでとれる。あとは虫の死骸とか、ネズミの糞?とか、すべてルンバが取り除いてくれた。押入れのなかのホコリも、玄関の砂埃も、全部ルンバが回収。
本当に、ルンバさまさまである。
前に、マンションを退去するとき、ルンバを適当にかけて退去したら、「業者に清掃してもらったのか?」と大家に言われた。そんで入居者負担のクリーニング代を軽くしてくれた。
それくらい、パッと見の印象は良くなる。たぶん築年数が3年くらい若返る。
あとは細かいところを雑巾がけをすればよい。部屋の隅とか、段差のところ、窓、玄関ドアなど。これで、清潔感のある家になった。
掃除する前は、150万円相当かなという物件だったが、掃除したあとは、250万円で売れるんじゃないか、というくらい印象がよくなった(これは親バカならぬ家主バカか?)。
家主はちょっとした手間、一日掃除をするだけで、数十万円得する可能性があるのに、それをしないのが普通であるらしい。
業者に任せても、2,3万円で済む話なのに。
おそらく……もう、家なんてどうでもいいんだろう。日本では家は消耗品。もう、なんでもいい、さっさと手放したい。そういう気持ちになるんだろうな。
なんというか、もったいないというか、悲しいものである。
小汚い家の方が安く買える
とはいえ、安い家がほしいとか、不動産投資家にとってはこういう「一見ボロ」の家の方がいいだろう。
なにせ、写真での印象は間違いなく悪いし、内見でもリフォームの相場を知らずに実需で買う一般人は、ボロい見た目に怯んでしまうからである。
つまりライバルが減るというわけだ。
私はこの家を、当面のあいだ売ったり貸す予定はない。けれども、もしその機会がきたら徹底してきれいにしてやる予定である。そんで最低でも利回り25%か、200万円で売ってやろうと企んでいる。