リタイアすると「現実」が見えてくるのです……
しかし、ようやく働かなくてもいい人々の入口にたどり着いたはいいけれど、そこに広がっていたのは思っていたようなユートピアではなく、ひたすら荒涼とした景色だった。
暮らしていくため、家族のため、そううそぶいてやりたくない仕事や、消耗する労働をしなくていいのは幸せなことだと思うけれど…そういう言い訳が一切、許されない。お前は何がやりたいのかここに書けと、膨大な白紙を目の前に積まれて、何も書けずに毎日が終わっていくのは、けっこうつらいものがある。
誰しも自由な時間とお金があればやりたいことがあるはずだという、呪いにかかっているのだろうか。やりたくないことはあれど、やりたいことはそうそうないのだ。しかも唯一の趣味であり楽しみが不動産だったのに、何のためにボロアパートを探して買っているのかがわからなくなっていく。いま市況は高く投資妙味がない上、アパートを一棟買うごとにリタイアと自由が近づく大家の青春時代は終わってしまった。
とくに贅沢もしたくないし、これ以上ボロアパートを増やしても暮らしぶりは変わらず、ただ漏水トラブルが増えるだけなら何の意味があるのだろうか。
不動産投資家の「どエンドくん」がこんなことを書いていた。
私はべつにお金持ちではないが、この気持ちはよくわかります。
セミリタイア後はお金に興味がなくなる理由
世の多くの人は「お金儲け」に生涯をついやします。
資本家でも、労働者でも。
でも、リタイア者は「お金儲け」から離れてしまいます。
だんだんお金自体に興味がなくなっていきます……🤣
最大の買い物「自由」をすでに買ってしまった
ハッピーに生きるのに必要なのはなにか?
自由です。
「お金があれば幸せなんだ」
というのは実は幻想です。
そのへんの動物は「無一文」ですがハッピーです。
でも、どれほど食料があっても動物園の動物たちは不幸そうです。
リタイアとは「自由を買う」ことです。