私たちは「胃」をつかまれている
胃がクソでかい現代人
大杉栄の「鎖工場(青空文庫)」におもしろいフレーズがあった。
工場の主人の奴は、俺達の胃の腑の鍵を握っていて、その鍵のまわし工合で、俺達の手足を動かしているのだ。今まで俺は、俺の脳髄が俺の手足を動かすものだとばかり思っていたが、それは大間違いだった。見渡すところ、どいつの手足だって、自分の脳髄で左右せられているものはない。みんな、自分達の胃の腑の鍵を握っている奴の脳髄で、自由自在に働かされているのだ。ずいぶん馬鹿気きった話だが、事実は何とも仕方がない。
「消費者」が大量生産されている
「たべもの」にかぎらない
初期資本主義は、必要なもんをつくりゃー売れた。
食料、衣類、洗濯機、電子レンジ、自動車。
しかし、それらがいきわたると、ひとびとは満足しはじめた。
- ご飯はおなかいっぱい食べたら満足する
- 洗濯機は1台あればおk
そこで「広告」が大事になった。
広告はひとびとの胃を拡張した。
食料や家電のような「必需品」だけでなく……。
ファッションのゴミ、アマゾンのガラクタ、最新のiPhone。
なんでも飲みこむ胃をつくった。
初期資本主義は工場がモノを大量生産する。
後期資本主義ではテレビや新聞が「消費者」を大量生産するのです……😂
健康な「胃」をとりもどすのです
- 単なるうんちになる
- 栄養ではなく毒になる
- ぶよぶよの脂肪になる
そんなものをひとびとは
「ぜったい必要なんだ!🥺」
といいます。
「いまの生活が続けられないからセミリタイアできない……」
という人がいるけど、だいたい「胃」の問題。
- 食料はタダみたいに安い
- 家電や衣類はタダでもらえる
生活必需品はかんたんにゲットできます。
じゃーなにを恐れるか?
外食ができない! 服が買えない!
それらがないと
「飢え死にしてしまう!」
というわけ。
そーして労働にしばられつづける。
- ポテチがほしかったが、キャビアはいらなかった
- 秘密基地はほしかったが、豪邸はいらなかった
- 自動車はほしかったが、高級車はいらなかった
ガキンチョの頃、せいぜいテレビゲームがあれば毎日ハッピーに暮らせた。
ほんらいはそんなもんなのです。
終わりに お金をキープするのです
胃を縮めるにはどーするか?
「断食」です。
消費活動をストップしてみましょう。
- 必要なもの
- 不必要なもの
が見えてきます。
「お金のさいこーの使いみちはなにか?」
- 独立を保つこと
- 働く必要がなく、快適に暮らせること
- 悪と惨めさに対する防壁となること
とお買い物上手のショーペンハウアーはいった。
ガラクタ買ってたら、いつまでも自由にはなれません……😂
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