やっぱり「楽」はやめられない
「職業治験」という本を読みました。
けっこーヤバい本でした🤣
怒られるぞこの本🥺
治験で1000万円稼いだ男
治験で年収160万円
勤労経験(社会人経験)は二ヶ月。莫大な労力と精神力を使い就職した一部上場の会社を、「ほんの些細なこと」(残業についてのいざこざ)が原因で、「イラッ」と来て、その場でコンビニに直行し、便箋と筆ペンを買い求め、外のベンチで退職届を書きなぐり、それを上司に叩きつけ、かつ、唾を吐きかけ、会社を飛び出して以来、アルバイトすらしたことがない。
それ以来、好きなことだけをして生きている。好きな本を好きなだけ読み、ネットゲームを朝から晩までやりつぶし、好きなだけ寝る。同年代の若者が、額に汗して働いている昼間、私は起き、早速ビールを飲み、かつ、好きな物をたらふく食べる。
私が治験で稼ぐ年収は約160万円。生活保護の支給額に、少し毛が生えた程度だ。
似ている……私に……🥺
ただ、彼は「子ども部屋おじさん」です。
こどおじで160万円あれば王侯貴族でしょう。
私は「大人家おじさん」なのでちょっとちがう。
治験でむしろ健康になるのです
私はこれまでに約50回近く、「まだ承認されていない薬」を飲んで飲んで飲み続けて、結果、お金を貰ってきたが、体に異常は全くない。むしろ治験をする前より健康なぐらいである。
治験をやって健康とは一体どういうことか。それは、生活習慣がすべて管理されるため、外の汚れた世界よりも体内が浄化され、数段健康になっているのである。
夜の11時に消灯。起床は8時。大の大人が実に9時間睡眠。サラリーマンをしていたときの私は4時間から5時間の睡眠しか取れなかったが、その寝不足の体への影響を考えたら、仕事を辞めてプロ治験者になって良かったなと心から思える。朝食を食べてからの二度寝は当たり前。昼飯を食べてからの三度寝、三時以降の四度寝もありなこの世界
「治験を受けると健康になる」
これはマジです。
- 徹底して管理された食事
- 酒なし、タバコなし、コーヒーなし
- 外界から閉ざされた刺激のない空間
- 寝たいだけ寝る
心身が「デフォルトモード」になります🥰
治験より、酒や労働で死ぬ可能性の方がはるかに高いでしょう🤣
治験を受けるのはヤバい奴ばかり?
「奥の部屋が待合室となっていますので、開始時間まで、このリーフレットに目を通しておいてください」
……するとどうだろう。待合室には30名ほどの人間がいるのが一目で諒解できたのだが、その待っている人間の顔を見ると、思わず声を出しそうになってしまった。
言葉で表現しにくい独特の臭い。同類が同類と判別するのに容易な臭い。つまるところの怠惰臭。倦怠、怠惰、労働の放棄。いずれの言葉を以てしても言い表せない、人間の集まりだった。
これは誇張ですね。
けっこーこの本は悪ノリで誇張されてます。
現実には大学生やフリーランス(最近はテレワーク組)も多いのでわりとフレッシュです😘
とはいえ
- 「カネなさそうな奴」
- 「社会常識なさそうな奴」
は多い……(私含めて😚)
食事はわりと豪華です
うな丼、澄まし汁、海老サラダ・サウザンアイランドドレッシング和え、季節の漬物、水菓子、フォンダンショコラ・バニラアイスクリームを添えて
これもウソ。
フォンダンショコラはカフェインが入ってるのでゼッタイでません。
まあ食事は施設によってかなり豪華です。
前回受けた治験では、一食1000円はしそうなお弁当だった。
からあげ、ハンバーグ、チキン南蛮、牛丼、カレー、肉うどん……。
(もちろん副菜もたっぷり😍)
アパホテルの強制隔離弁当の25倍はおいしいです。
関連:【帰国】「強制隔離メシ」(アパホテル弁当)がマズすぎました
「海外治験」は雰囲気がぜんぜん違う
著者は海外治験も受けてます。
このイギリス治験参加者にはもれなく語学レッスンがついてくるのも特徴だ。投薬美意外の昼から数時間、講師がやってきてレッスンを行ってくれる。
日曜日にはビンゴ大会がコーディネーターの長井主催で開催され、一等の商品はiPadであったり、アマゾンで使える商品券200ポンド分であったりと、とにかく飽きさせない姿勢。
私は「ケンちゃん」と喋ることが多く、話し相手に困ることはなかった。他の面子も、日本の治験参加者よりも数段明るく活発であり、何よりも楽しんでいることが、病室の空気を良くしていた。
私もロンドン治験でビビりました。
国内治験のダメな雰囲気とは違います。
- 海外移住者
- 留学生
- 海外旅行フリーク
がほとんど(コロナ禍のせいかも)。
わりと上級国民やアクティブな人が多かった。
とはいえ……。
リッチモンドの治験はビンゴ大会や語学レッスンなんて一切ありません🥺
(著者が受けたのは大学病院らしい)
関連:【コロナ禍】リッチモンド・ロンドン治験のリアル体験談2021
治験の味をしめると「楽な方」へ堕ちていく
近所の人間からは完全に無視され、あらぬ噂を流され、昼間に外に出ることはなくなった。彼女どころか、友達一人いない毎日。誰とも話さず、パソコンに向かっていた。そして治験に出かける……。完全ひきこもりと成り下がっている。
ただ、普通のひきこもりと違うのは、たまに物価の安い国へ行って、ハシシだのマリファナだのといったドラッグを嗜み、買春に溺れることぐらいである。社会性ゼロ。だが、それらを補って余りあるほどの心地よさは享受していた。
著者もアラサーになって
「そろそろやべーな」
と就職しようとしたらしい。
が……!
彼は堕ちてしまった。
「治験の沼」に……😭
そう、私は、まともな人生よりも、楽な人生を選ぶ決心をした。楽といっても、期間限定の楽で、年老いた後のことは知らない。
額に汗して働くことは何よりも尊いだ? 冗談言っちゃいけない。社会に吹き荒れるリストラの風は誰のせい? ワーキングプアはどうして生まれる? 会社は労働者のことを全く考えていないじゃないか。……
ほんの少し「働く」側に振れた私の働くってスタンス。
雲散霧消。やっぱり無理だった。
高いところから低いところへ流るる水。自然科学的に、分子ひとつまでこの法則に従う。その逆は決してない。莫大なエネルギーが要る。
だからやっぱり、「楽」はやめられない。行けるところまで行ってみよう。この体がぼろぼろになるまで。
おまけ:治験の休薬期間を破る裏技
治験は3~4ヶ月の休薬期間があります。
受けられるのは多くて年4回。
しかし、もっとたくさん受ける方法がある。
「だれがどこで治験を受けたか」
という情報は「臨試協」で共有されます。
多くの施設・治験紹介サイトが臨試協に加盟しています。
「臨試協」に加盟されている施設で、休薬期間を破ると
「おまえー! 虚偽の申告をしたな👊😡」
とブラックリスト入りです。
しかし「臨試協」に加盟していない「非加盟」の施設がある。
本書では、加盟↔非加盟を繰り返す方法が「ちょろっと」書かれています。
(私はその情報が欲しくて読んだのだが、ほとんど記載がなかった)
おまけ2:関東に住まなくても治験を受ける裏技
案件の多くは住所を限定しています。
あまり遠方だと、遅刻などのトラブルがあるからでしょう。
著者は関東近郊に住んでおらず、本来は治験を受けられないのだが……。
- 東京に住民票を移す
- 免許証を書き換える
- 翌日、住民票を元住所に戻す
という裏技をつかってます。
つまり、免許証だけ東京在住になるわけ。
よくこんなこと本に書けるな……🤣
終わりに なかなかヤバい本でした
「治験を紹介する本」
と思いきや、裏技・脱法的な部分まで紹介されてます。
まあ肝心な部分は書かれていなかったり、誇張表現も目立つけど。
なにより、著者のマインドが私に近いので共感しました。
治験モルモットにも五分の魂。
- 働くのクソめんどい
- 健康だけには自信がある
- 人間は楽な方に生きりゃーいいんだ
- 将来のことは、将来考えりゃーいい
そんなステキな考えの人は、ぜひ治験を受けてみましょう……😚
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