「貧乏の良さ」のエッセンスが詰め込まれてます
貧乏に満足してるおっさんです。
月4万円の生活が楽しくてしょーがない。
労働や投資で金を増やそうという熱意もない。
中古ユニクロを着てビンボー飯食って満足してます……😚
私のよーな変態はほかにいないんだろうか?🤔
とぐぐったら
「王侯の没落」
というおもしろい話が見つかりました。
満足貧乏 vs 運命の女神
「王侯の没落」は15世紀にジョン・リドゲイトという詩人が書いたものです。
そのなかで「満足貧乏vs運命の女神」のバトルストーリーが語られます。
これがめちゃんこおもしろかった。
物語を語るのは作中の賢い天文学者です。
「王侯が没落したのは、運命のせいではないんよ……。自堕落に暮らしてっからだよ😔」
と訴えるために彼は語ります。
「運命の女神」が「満足貧乏」にケンカを売る
鹿児島短期大学の轟義昭氏の訳を引用していきます。 (原文PDF)
「運命の女神」は、満足貧乏にいわせるとこうです。
貴女はある種の繕った容貌によって
優しく愛想がいいように思え、
太っていて、美しいふくよかな頬をし、
誠実を装う種々の仮面をつけて
まさに本当の姿であるかのようにしていますが、
貴女の鮮やかな花に隠れて
変動と二面性の蛇がするすると動いている
パッと見はよいが、いかがわしい存在です。
一方、「満足貧乏」は「姿形が最も醜く、向こう見ずな女性」です。
彼女の衣装は引き裂かれてぼろぼろで、
たくさんの継ぎ接ぎが見られました。
彼女の顔つきも顔色も恐ろしいけれど、
見たところ、悲しんでいるようでもなく、
身を案じているようでもありません。
ものがたりは運命の女神と満足貧乏が出会ったときにはじまります。
運命の女神がケンカを売ります。
身分の高い人すべてに貴女はひじょうに不快であり、
世間の人々も貴女とは口を利こうとはしません。
貴女の存在は非常に嫌悪感を引き起こさせ、
貴女が留まるところには決して楽しさなどありません。
人々は強情な貴女と知合いになることをとても嫌がり、
貴女がやって来るところが何処であれ、
最後には貴女から逃げてしまうのですよ。
disりすぎ🤣
満足貧乏は運命の女神にこう返します。
貴女が人々を豊かにすると世間では言われていますが、
私は苦労して莫大な財産を築くよりも
むしろ貧乏に甘んじている方がましです。
財産を築くためには、運命の女神を崇拝しなければならない。
だから満足貧乏は貧乏のままでいいといいます。
運命の女神は激おこです😡
満足貧乏さん、己の心の内を御覧なさい。
惨めでやるせない状態なのに
貴女は私に対して何と意地っ張りなんでしょうか!
私の好意が及ばずに
如何に打ちのめされているか貴女は気付かず、
乞食同然であるのに
片意地を張って痩せ我慢し、
私に媚びようとしないとは!
貴女が世の中で一番どん底にいることを
はっきりと分からせてやります。
余計なお世話……🤣
双方ともdisりあい、ついに決闘となります。
おお、力強い貧乏さん、たくましいヘラクレスさん、
私に敵対し立ち向かうとは!
……
私は戦争において征服と武勇の
貴婦人とか王女と呼ばれているのですよ。
運命の女神はノリノリです。
たいして満足貧乏はいいます。
私はここに槍も盾も剣も、
護身用の見事な甲冑も、
反撃用の短剣も戦斧も持ち合わせておらず丸腰ですが、
この平原で私と組み討ちするかどうか、
貴女の決意のほどをすぐに示しなさい。
かっけー。
漫画みたい😚
勝ったのは「満足貧乏」
満足貧乏は意志が強く、
肥満を避けて身軽で敏捷であり、
息づかいも正常であり、
粗食に甘んじて過食を抑えています。
運命の女神に対して堂々と身構え、
醜くて厳しい獰猛な顔つきをして
四つに組み合いました。
満足貧乏はほっそりしていますが、忍耐力は十分です。
ビンボー飯と運動で鍛えられた満足貧乏さん。
つええです🤣
運命の女神は丸々太っていて、息がすぐに切れ、
大きな腹が甲冑で圧迫されています。
呼吸困難は甲冑そのものを無力化させ、
多くの兵士をも死に至らしめます。
無用の長物はかえって
多くの者を破滅へともたらすものです。
贅肉+甲冑で運命の女神さんはピンチに。
貪欲は貧しい者を絶望の淵に追い込めません。――
それゆえ、満足貧乏は意気揚々と
運命の女神を空高く持ち上げ、
力づくで彼女を束縛しました。
というのは、当然のこととして、満足貧乏は
いかなる困難が降りかかろうとも、
必ず運命の女神から勝利の栄冠を得るからです。
つよい、つよいぞ満足貧乏!😍
この世を支配する運命の女神であるのに、
彼女は空高く意志の強い満足貧乏によって束縛され、
地面に激しく叩き付けられました。
運命の女神はまっすぐな姿勢を取れないほど、
満足貧乏の骨張った膝、
見るにほっそりと長く痩せた膝が
彼女の心臓に強烈な一撃を与えました。
けっこうエグい……😨
ともあれ、これで満足貧乏は運命の女神に打ち勝ちました。
私たちが学べること
この話には「貧乏の良さ」のエッセンスが詰め込まれています。
なんとかなく私が思い浮かべるのは「ハウルの動く城」
富を追求すれば運命の女神に怯えることになる
豪華な装いをした世俗の人々が
運命の女神にそっぽを向かれるのではないかと
絶えず心配して暮らしている
そんな世界で、満足貧乏は運命の女神とかかわりなく生きています。
彼女はいいます。
世間の人々は貴女の小舟に乗って揺れているのに、
私はあてもなくのんびりと進んでいます。
王侯が皆恐れています。
貴女の威嚇的態度は何の損害も私には与えません。
世の物件は潮の干満のように移ろいゆくものです。
運命の潮が満ちれば、やがて引いてしまい、
誰も同じ状態には留まれません。
富や権力は自分の自由にはなりません。
どんな大金持ちでも、日経平均株価やダウ平均株価には戦々恐々とします。
そうして自分のどうにもならないこと(運命の女神の支配すること)に執着します。
私の好意を得ずに成功するような
強大な征服者など誰もいません。
と運命の女神はいいます。
富や成功を追い求めれば、かえって運命の女神に支配されることになる😨
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貧乏の身軽さ、快適さ
森のなかでは貧しい人は元気に歌って
盗賊の前を通ります。
金持は盗賊を恐れて震えながら、
静かに通り過ぎます。
貧しい人々は大手を振って好きな場所に行きますし、
争いやもめ事に激しく悩まされません。
金持ちは絶えず生命の危険を感じています。
これはよくわかります。
私がポルシェや高級バイクを欲しくならないのは「盗まれたりしたらめんどくせー」からです🤣
かえって中古のボロバイクの方が快適なんですね。
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ピンチに強い貧乏人
金持の方々よ、ご注意下さい。
順風に乗れば欲深くお金を獲得できるように、
逆風にあえば損を被ることになりますよ。
運命の車輪の頂点に昇り詰め、
成金になる者は、
思いもよらぬときに
車輪の回転によって転落してしまいます。
ビットコインかな……🤣
ちなみに運命の女神が髪を前に結っているのは「後ろから掴むことができないから」です。
このような変化から誰が身を守れるだろうか。
満足貧乏を恐れず、僅かな物質に満足できる人のほかは誰もできません。
これも貧乏生活者としてよくわかります。
貧乏が怖くなくなれば「どんなことがあってもよゆーだわ😘」となります。
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貧乏に満足すれば運命の女神に勝てる
制御力のある中庸が最善であり、
豊満が良いわけではありません。
真の富は巨万の富に溢れる生活よりも
適度に満ち足りた生活に見出されます。
貧乏に満足し、不運にも幸福にも不満を言わない人は、
運命の女神を屈服させます。
と語られます。
ほどほどビンボーが最強。
金持ちが崇拝する運命の女神より、貧乏に満足するのがつおい。
これはまさに「リタイアマインド」でしょう……😘
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終わりに 「貧乏に満足する」生き方もあり
「そうそう、これなんだよ〜🤣」
となりました。
- ビンボーで満足するのがサイコー😚
- 必要以上に富を求めるのはヘンタイ😥
これが近代資本主義以前の「自然な感覚」なんですよね。
私はつねづね「貧乏は楽しいぞー」と言ってきました。
ビンボーライフには
- 「何にもわずらわされない感覚」
- 「自分がほんとーに主体的に人生を生きている感覚」
があるからです。
大金持ちの権力者ライフにも楽しみはあるでしょう。
でも「貧乏にしかない楽しみ」も確実にあります。
仕事をやめましょう。
貧しく暮らしてみましょう。
「働かずに少ない金で暮らす」
これはすごくおすすめです。
「金なんてたいしていらねー🤣」
となりますから……😘
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