30歳1000万円でリタイア

150万円の家でひっそり隠棲 1000万円で生き残る

【プチ遭難】「荒川登山口」から宮之浦岳を日帰りピストン(30km)しました

やめたほうがいい……(迫真)

屋久島にきている無職です。

宮之浦岳へ行くのに遭難しそうになりました。

荒川登山口から宮之浦岳はかなりハードです

フェリーはいびすかすで屋久島宮之浦港へ

屋久島へは「フェリーはいびすかす」でいきました。

18時に鹿児島を出て朝7時につく。

本来4時間で着くのを種子島で停泊

これが貨物船を客船に魔改造した船らしく……。

気のきいた設備はありません。

うすぐらい蛍光灯。機械油の臭い。ハーコーな雰囲気……。

カップラーメンとジュースの自販があります。

「死にはしない」

最低ラインは確保される。

かなりの不安を覚えながら出発。

船内は雑魚寝。

種子島まではおっさんがギューギュー密集してました。

ソーシャルディスタンスもクソもない。

女性は女性専用室がありそちらは快適かも。

種子島についたらほとんど人はいなくなり、ぐっすり眠れました。

朝7時着。

いい天気。さっそく登山口を目指す。

淀川登山口を目指したが気づいたら荒川登山口についていた

グーグル・マップでナビしながら登山口を目指す。

宮之浦岳までの日帰りピストンルートは実質「淀川登山口」しかない。

ところがここで大ぽかをした。

ここで違和感を覚える。

3月~11月が通行規制?

他の百名山ブロガーは夏でもマイカーできていたが……。

いちおう地図に「宮之浦岳方面」とあるし……。

ってわけで8時27分にスタート。

と思ったが、このトロッコ道でさすがに気づく。

これ淀川登山口じゃねーや😂

私は荒川登山口と淀川登山口をGoogleMapでお気に入り登録していた。

で、ナビのとき間違えて荒川登山口をポチってしまったらしい。

左のハートが宮之浦岳、右のハートが荒川登山口、下の■が淀川登山口。

  • 淀川登山口↔宮之浦岳 13km 9時間
  • 荒川登山口↔宮之浦岳 30km ?時間

だから倍以上だ。

とりあえず荷物を確認。

  • 食料はたっぷり
  • お湯900ml、紅茶が300ml
  • ヘッドライトなし

たまたま食事はたくさんもってきていた。

最大の懸念は右ヒザの痛みが続いてること。

まー様子みながらいけるところまで行くことに。

どっちにしろ縄文杉は見たいし。

トロッコ道から縄文杉まではてくてく歩けます

さいしょは木道が多くてイージー。

そして景色がすごく美しい。

木材運搬に使うトロッコ線路。

っぱ登山は朝だよなあ。

ウェンザナイ! ハズカム! と歌いたくなる。

ちなみに登山中トロッコが通ることはなかった。

伐採された杉の巨木から、2代目の杉が生えている。

トロッコ道はまったく快適、ささっと5.5km歩けた。

道迷いの可能性はゼロ。月明かりでも帰れると自信をつける。

トロッコ道はおわり、ここから登山口。

縄文杉をそれなりに堪能する無職男性

ようやく「屋久島っぽい」イキフンに。

やっと道標に宮之浦岳がでた。「8.3km」はなかなか……🥺

ヤクシマザル。

人に慣れててまあ堂々としたもん。

杉トンネル。

道は良いのだが整備されすぎ・人が多すぎであまり好みではない。

これがうわさの縄文杉らしい。まあふつーの「でかい杉」だ。

「エムマート愛子」とかいう屋久島の謎コンビニで買ったチョコパンをぱくつく。

高塚小屋に到着。ここからまったく人がいなくなった。

右のハートが荒川登山口、左が宮之浦岳。

高塚小屋から宮之浦岳までは5.2km。

「ここまできたらいくしかない😫」

と突撃モードに。

稜線は植生がかわり杉はあまりない。

本州の低山とさほどかわらない登山道がつづく。

ようやく宮之浦岳が見えた。右が宮之浦岳。まだまだ遠い……🥺

花崗岩が多くなる。

奇岩がおおい。

道がふさがれている。

ゲームならひでんマシンが必要だろうが、現実なので横をスルーした。

やっと視界が開けてくる。

謎岩が多い。

もーちょいだ……。

ところがここから難所が続いた。

2月末だけど山頂付近は凍結してる。部分的に露出した岩を足がかりにする。

ロープははりついて使えず。

ここで他の登山者たちに追いついたけど、みなアイゼンを使ってませんでした。

九州最高峰――宮之浦山頂に13時到着

ってわけで13時10分に山頂に。

わりとスムーズに進めて4時間43分だった。

百名山山頂にしては人は少ない。

みなバックパックはもりもりで、日帰りの人はいない感じ。

少しガスが出てしまい、あまり眺望はよくない感じ。

実は九州最高峰がこの宮之浦岳です(1936m)。

離島じゃなければ九重連山の中岳(1787m)。

ちなみに九州の山のトップ8が屋久島にあるのだ。

ただ山岳のスケール感だと九重連山の方がある印象でした。

地獄の下山へ――闇夜をすすむ無職

登頂の達成感はあるんだけど、帰りの不安ばかりよぎる。

ヒザの痛みは下山時がひどい🥺

というわけで、30分ほどの休憩で下山します。

草原に見えるけど笹薮なのよね……。

人面岩と見つめあいながら進んでいく。

近くだと顔に見えないのだ。

北側の山容がかなりイケメン

途中で顔を洗う。顔から塩が吹きでていた

15時半。

縄文杉のあたりはほとんどだれもいない。

「ひさしぶりだねえ。2000年ぶりだねぇ」

などとうそぶきながら下山する。

杉がでかすぎて構図が定まらない。

江戸時代に伐採されて、その上に杉の種が発芽する。その根が水を求めて下にくだる。

夕日の縄文杉も悪くない。

登山者に握られまくってツルツルになった杉の根。

登山道をひとり占め😚

プチ遭難者の特権です。

ヒザをかばいながらくだってゆく。

往路ではひとが多すぎて入れなかったウィルソン杉。

近くにいた韓国人が「ハートスポット!」とか教えてくれたので撮ってみた。

たしかにきれいなハート😍

トロッコ道に戻ってきました。

ここまできたら生還確定。

まーここから7~8kmあるのだけど。

温存していたお湯を紅茶にいれてガブガブ飲む。めちゃんこうまい。

かなり暗くなってきた。

ヤクシマザルの奇妙な叫び声がこだまする。

トロッコトンネルの灯り。帰ってきた感がある……。

ようやく生還したのは18時31分。

実に10時間4分のロングトレイルでした🤗

ギリギリヘッドライトなしで帰れました。

帰りのバイクがまた怖いんだ😂

終わりに 荒川登山口からのピストンはおすすめしません

ほかの人の記録では:

  • 距離30km
  • 標高差1900m

だとか。

30kmは前にも歩いたことがあります。

参考:【日帰り30km】「トムラウシ短縮コース」からヒサゴ沼・化雲岳

個人的にはトムラウシよりはイージーでした。

木道は公園を散歩してるのとかわりません。

体力よりも時間がどうしてもかかりますね。

朝8時スタートは遅すぎ、5時くらいがいいでしょう。

泊まった宿で

「荒川登山口から宮之浦岳までいってきました✌🥺」

といったら爆笑されました。

バカも休み休みいく無職です……😘

著者:ミクさん - 問い合わせ- 全記事 - 当サイトの著作権はクリエイティブ・コモンズの表示—非営利となります。
ブログ制作日 2019年11月5日 エンジョイリタイアライフ!