「世論の逆を行くのだから、ある意味では疲れる。だからこそ儲かるのだ」
山崎和邦氏の「賢者の投資 愚者の投資」という本を読みました。
- 野村証券でトップ証券マン
- 自己資金で5億円OVER
- 武蔵野学院大学教授
だとか。
図書館でテキトーに読んだけど、共感できるところもありました。
「逆張り」してればだいたい勝てるのです
賢者と愚者を分かつポイントは三つある。
1つ目は、大天井の前に売り切って爛熟相場の旨みは食えずに我慢する強靭な精神力。
2つ目は、大底近辺まで待つ粘着性の強い持久力。
3つ目は、大底近辺で人も我も弱気のときに「弱気の我」を超越して買いに出るという行動力。
この三つがあれば、誰でも市場で財をなせる。
株は安く買うのです(あたりまえ)
「下落相場で買う」
という基本が説かれています。
青春期相場 これは数年に一度しかない。大底から立ち上がる猛烈な上昇相場だ。NYダウの創設以来120年間で20%超の下落相場は23回。そのときの底値を「大底」といい、このときに買えば何を買っても2,3年で2倍や3倍にはなる。
平成になって日経平均が半分になったことは5回ある。好機はまた来る。
大勢下限銘柄を買って大きく取ることは、誰にでもできる。何より、これが一番儲かるのだ。これを使わない手はない。
おもったより半額セールチャンスがあるんですね……🤔
逆張りは「疲れるから」儲かる
逆張りとは、相場の動向の逆を張るというだけでなく、その真意は世情の逆、世論の逆を行くのだから、ある意味では疲れる。だからこそ儲かるのだ、いや、儲かる資格があるのだ。
ここ好きです。
私は15万円損しました。
「買わない自分はバカではないのか?🥺」
と上げ相場で我慢できなかったからです。
ひとと同じことをするのは楽。
でも、人と違うことをしなければ勝てない。
- みんなが買ってるときに売る(買わない)
- みんなが売ってるときに買う
これはしんどいです。
怖いです。
だから報われる。
逆に「しんどさ」を感じないとき
「なにかが間違っている」
と思わなくてはいけない。
「落ちてゆくナイフを空中で掴む」
というニコラス・ダーバスの言葉が引用されてました。
「街に血が流れているときに買う」
というバフェットの言葉も。
大勢下限を狙って下降中に”後でみんなが買うであろう株”の大勢下限を先回りして買う
山崎氏は急落した銘柄をひたすらナンピンする手法のようです。
「比例配分のストップ安が生じた後、完全合致で始まったら、それを買えば概ねは直後にストップ高をするか、そうでなくとも短時間で暴騰する」
西武鉄道、日本航空、カネボウ、オリンパス、東芝……みな、その例であった。
私もこの本を読んだときに「日医工」を買ってみました。
ただし「世界的に有名な企業」じゃなきゃダメっぽい。
「人の行く 裏に道あり 花の山」とあるが、「裏道でなく大通りにある銘柄」で「世界的に著名企業」で「歴史のある」「大企業」が間違いない。
そうでなければ海外ファンドや投信や年金の資金が買ってこない。
まー損しても36000円です。ウォチしていきます。
「投資で楽しく儲ける」なんてウソだ
このいすゞ株の買い付けは、不安だったことは事実だ。いやな思いをし、怖い思いもした。「その報酬こそが株の儲けなのだ。これこそ投機の精神の真髄ではないのか」と思ってこらえた。こういういやな思いをしなければ儲からないのだ。
「株で楽しく儲けよう」などはウソと思うべし。ときどきそういうこともあろうが、それは真の投資ではない。そういう人は後でつまずく。
- 「楽して儲かる!」
- 「夢の配当・優待生活!🤗」
みたいなキャッキャした本が多いですが。
結局、投資は富の奪いあいです。
うかれてると刈られます😭
「臆病」もひとつの才能かも
(顧客のカネや自分のカネで授業料をたくさん払ってきた)その結果、筆者には博才はなく、臆病なのだと自覚した。
実は、この自覚が徹底してから、運用資産がどんどん増え続けた。誰にでもすすめられることではないが、臆病さこそが筆者の才能だったのだ。
私もそーとー臆病なのでうまく活かしたいですね😔
臆病すぎて損することも多い→【大失敗】不動産投資で大損ぶっこいた話
賢く生きるのです
知能はDNAの責任だが知性は自分で鍛えるものだ。それがいやだというなら市場からカネを取ってくる資格はない。
「バカなことをしないことが大事」
とマンガーもいってた。
私が15万円損したのは酒に酔ってたからです。
脳が死んでました。
いまは禁酒で回復中……🧠
投資は知的ゲーム。
アタマがダメなら全部ダメ。
賢者は自由を求めて自律的に生き、己に課した律法を持ち、健全な金銭観を保持する。愚者にはそれらがない。
- 自由を求める
- 自律的に生きる
- 健全な金銭観をもつ
これはとてもリタイア者的ですね~😘
終わりに 投資は意外とおもしろいけど
どの世界を見ても、およそ株式運用ほどプロとアマの差が少ない世界はない。逆転しているという場合さえ多い。その証拠に……大底圏内で機関投資家は大幅に売り越し、個人が大幅に買い越しになっているではないか。
「投資ギライ」
といってたが、さいきんは「ちょっとおもしろいかも」と思ってます。
- 安く買って高く売る
- 世間の逆をあえていく
それなら毎日やってます。
ビンボーリタイアと相性は良いのかもしれない。
◆
とはいえ、著者の山崎氏にはあまり惹かれませんでした。
私が好きなのは「真の逆張り者」。
お金を追いかけるのをやめる。勝った負けたをやめる。
「ゲームを降りる」
そんな人こそモノホンリッチだと思いますね……😘
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