ほんとーの敵は貧乏ではなく「広告」なのです🤣
「広告」が私たちを不幸にしています
「私たちは豊かになった。なのになぜ幸福ではないのか?」
半世紀前からずっと議論されてきたのでした。
アメリカでは1970年代に一人あたりGDPが激増した。
でも、幸福度はそんなにあがらなかった。
なぜか?
ある人は、「新しいおもちゃにはすぐ飽きてしまうから」だと考えた。去年はすばらしいと思えたものが、今年は古臭いゴミクズに見える。
ほかの人は「他者と張り合おうとする競争心のせいだ」と考えた。
ただ、最新の研究では、「広告」が一因になっていることが明らかになった。
「広告が増えるほど人生の満足度が下がる」
「その国の広告量が増減すると、数年後に、それにともなって人生満足度が増減する。(the Center for Economic Policy Research)」
27カ国以上のヨーロッパで1980年から2011年まで行われた大規模調査によれば、広告が増えるほど、幸福度が下がっていった。
極端な例では、ある年は。広告がもっとも増えなかった国ともっとも増えた国で幸福度が二倍も違ったとのこと。
「広告は不幸の根源」なのです🤣
(以上はこちらを参考にしています。:Television commercials featuring perfect people could be making us miserable - MarketWatch
広告はなぜ幸福度を下げるのか?
結局、広告が示すのは
- 「お前はこれを持ってない」
- 「お前にはこれが足りない」
ということです。
満腹な人間に「このパンケーキはおいしいんだぞ🤗」と宣伝しても効果がない。
広告の役割は、満腹な人間に「お前はお腹が空いてるんだぞ」とひたすら思い込ませることです。
毎年、新しいスマホやクルマが発売されます。
はっきり言って、たいして進歩していません。
そして、ほとんどの人がスマホやクルマをすでにもっています。
それでも、新商品が誕生する。
なぜか?
企業は毎年商品を売らなきゃいけないからです。
決算があり、株主総会があり、社員に給料やボーナスを払わなきゃいけない。
後期資本主義の特徴は、「需要があるから商品を開発する」から「商品を開発するから需要をつくる」に逆転していることです。
昔は洗濯機をつくればそれが売れた。ほとんどの人は洗濯機を持ってなかったからです。
でも、いまはだれもが洗濯機をもっている。だから、いまある洗濯機を捨てさせて、新しい洗濯機を買わせなければならない。
結果、成熟した資本主義国では、どこでも広告が増殖していく。
豊かなはずなのに、満ち足りなくなる。
- 「お前は足りないんだ」
- 「お前は不完全なんだ」
という声が頭の中で止まなくなる。
ロジャー:「俺が毎日何をしているかって? ここに座って人々の気分を害する方法を考えてるんだよ。」
ニック:「へえ、おじさんは広告業をしてるんだと思ったけど」
ロジャー:「そうだよ。でも人を不愉快にしないと製品は売れないんだ」
ニック:「えっ……どうして?」
ロジャー「入れ替えゲームなんだよ。人生でなにか見失ってると人々に気づかせなきゃいけない。だれもが何かを見失ってるだろ?」
ニック:「そうかもね」
ロジャー:「これはマジだぜ。十分に自己不全感を感じさせることができたら、その隙間を埋めるのはこの商品しかないと信じさせることができるんだ。人生にまじめに取り組むとか、惨めさのほんとうの原因を取り除くとか、そういうことのかわりに、あいつらは街に飛びだしてバカげたデザインのカーゴパンツを買うのさ」
(映画”Roger Dodger”より)
生活から広告を排除する方法
どーやって生活から広告を排除するか?
私が実際にやってることをリストアップします。
テレビを見ない
これは基本です。
「テレビCMを見なければいいんだろ」とはいかないのです。
最近は番組中にステマが入ることは珍しくない。ひとつの番組そのものがステマなこともあります。
そもそも、テレビに出るのは全国トップクラスの美男美女・金持ち・成功者です。
テレビを見てるだけで「俺は惨めなんだ」「不完全なんだ」と感じることになる。
自己不全感を植えつけられ、ますます商品が欲しくなるのです……😅
インターネットはアドブロックを活用する
- uBlock Plus Adblocker、Adblock for Youtubeなど拡張機能の導入
- DuckDuckGoなど広告フリーのサーチエンジンをつかう
- ステマだらけのニュースサイトやクソブログを読まない(ノイズレスサーチの活用、調べものは英語でするなど)
- どうしても必要なとき以外アマゾンや楽天を見ない
- SNSもやらない
私は情弱なので参考になるかわかりませんが、以上のような対策をしています。
都会にいかない
意外と効果的なのがこれです。
都会はそもそも広告だらけですが、それよりも諸個人が広告塔のようになってるのが問題です。
たとえば「スタバでマックブックエア()を広げる意識高い系」はマックブックエアの広告塔になっている。
都会にいると、しらずしらず自己不全感を刷り込まれていくのです。
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孤独になる
究極的にはこれが最強かと思います。
テレビやインターネットで広告を見なくても、ひととの関わりのなかで「○○を買ったらすごくよくて~」なんて話で影響を受けることがあります。
コミュニケーションの二段の流れって奴です。
マスコミによるダイレクトな宣伝よりも、こちらの方が強い影響力をもつと言われている。
私みたいに山の上でひっそり暮らす必要はないですが😅
何日かお寺で禅の修行でもしてみると良い影響があるかもしれません。
終わりに 「脱広告」で充足感をとりもどしましょう
私はリタイアしてビンボーライフを送ってます。
生活費は月3万円くらいです。
この生活をして驚いたのは「めちゃくちゃ満足感がある」ということです。
なぜか?
私はすでになんでも持ってるからです。
ご飯は食べられるし、着るものにも困らない。エアコン、ルンバ、ドラム式洗濯機、バイク、自転車、なんでも揃っている。
現状、私には欲しいものがほとんどありません。欠乏感がないのです。
社畜のときは月に10万円ほど爆買することがありましたが、それでも満ち足りなかった。
おそらくこの違いは、広告を見なくなったからです。
「広告を見ない生活」を送ってると、現状が豊かであること、生活が完成されてることに気づくのです。
広告は私たちを不幸にします。
私たちはすでに十分に「豊か」なのです。
商品を追いかける必要はありません。
広告を生活から追い払いましょう。
そして「ほんとうに満ち足りた生活」をゲットしましょう😘
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