2022年のおすすめブック☆
去年もいっぱい書き抜いた……🙄
セミリタイア者が読んだおすすめ本
「ほどほど人生のすすめ」ひろさちや
人間は何もしなくていいのです!
ただ生きているだけでいいのです!
そのことをはっきりさせておきたいと思います。何かをするから、人間は偉いのではありません。そんな考えでいるから、収入が多い人が偉いという、資本主義的拝金思想がのさばるのです。人間は労働するから偉いのではありません。それなら、驢馬やロボットのほうが偉くなります。そんな馬鹿げた考えは追放してください。
人間は、
――ただ生きているだけ――
で、存在意義があります。
宗教評論家のひろさちやの本。
いっしょうけんめー働くヤツほど実は有害だったりする。
みんながぽやぽや暮らせば永遠平和がやってくるんだよなあ……😋
関連:「無職は生きてるだけで価値がある」とひろさちやは言った
大泥棒 ―「忍びの弥三郎日記」に賊たちの技と人生を読む/清永賢二
1.[高額な]金品を盗むという目的を達成するためには、
2.独立独歩(個人事業主的)の稼業を営むことを旨とし、
3.人間さえ殺傷しなければ、
4.必要なときにはいかなる「被害物・人間以外の生き物・障害物」をも襲い、
5.回復不可能なまでに破壊・略奪する野獣的凶暴さを体内に秘め、
6.伝統的技を基本的にしっかりと身につけ、さらにその基礎の上に日進月歩の時代状況に対応できるよう最先端の革新的技術習得にぬかりない、
7.極めて目的合理的で革新的な近代的技術者であると同時に、
8.多方面にわたる教養人であり、
9.最終的に戦後人々が失った最後の狩猟民の本能を宿した「野生の人間」、つまりニヒルな「野獣」である
伝説的な「賊」を取材したルポ。
ほしいもんを知略と力で奪いとる
「野獣」
はなにを考え、どう生きたのか。
反社会的無職に参考になる本😎
職業治験/八雲星次
勤労経験(社会人経験)は二ヶ月。莫大な労力と精神力を使い就職した一部上場の会社を、「ほんの些細なこと」(残業についてのいざこざ)が原因で、「イラッ」と来て、その場でコンビニに直行し、便箋と筆ペンを買い求め、外のベンチで退職届を書きなぐり、それを上司に叩きつけ、かつ、唾を吐きかけ、会社を飛び出して以来、アルバイトすらしたことがない。
それ以来、好きなことだけをして生きている。好きな本を好きなだけ読み、ネットゲームを朝から晩までやりつぶし、好きなだけ寝る。同年代の若者が、額に汗して働いている昼間、私は起き、早速ビールを飲み、かつ、好きな物をたらふく食べる。
私が治験で稼ぐ年収は約160万円。生活保護の支給額に、少し毛が生えた程度だ。
私も治験でまーまー稼いでるのでおもしろかった。
ただ脚色・誇張が多いカモ。
実際の治験は地味~でふつうです😂
食えなんだら食うな/関大徹
悪いことはいわない。まだ、妻帯の決心のつかぬ男性諸君は、この事の重大さに思いを馳せてほしい。家庭という重荷を背負うか、わが身一つの身軽さでゆくか、選択できる間に選択しておくことだ。
私は後者を選んだ。食えなんだら食うなとは、わが禅の古徳たちが口を酸っぱくして、いってこられたことだが、これは決して、痩せ我慢でもなんでもないということがわかったのが、その選択のこたえである。
食えなんだら飢えるのであり、飢えれば、死ぬまでである。実に軽がると、生きてこられた。
今年は東洋思想(とくに仏教)がマイブームでした。
これは曹洞宗の禅僧の本。
社畜のようにイヤなことをやって生きてるなら、食うことを要求する権利もあるけど。
好きに生きている無職ニートは、食えなくなったらそれまで。
……という覚悟をもてよ😗
という本です。
「俺はこの本が死ぬほど好きなんだ!」
って帯の言葉が好きで、ブログでもたまに使ってます😂
正法眼蔵随聞記/道元
道元禅師の弟子が書いた本。
「正法眼蔵」
より読みやすく、意外とユーモラスでおもしろい。
暇と退屈の倫理学/國分功一郎
暇のない人とは、自由にできる時間がない人、つまり、自らの時間の大半を労働に費やさねば生きていけない人のことだ。暇のない人とは、経済的な余裕のない人である。経済的に余裕がないのだから、社会的には下層階級に属する。いわゆる「貧乏暇なし」のことである。
有閑階級とは、社会の上層部に位置し、あくせく働いたりせずとも生きていける経済的条件を獲得している階級である。彼らは労働を免除されている。労働は下層階級が彼らの代わりに、彼らのために行うのである。それ故、ヴェブレンはこのように述べたのだ。ギリシャ哲学者の時代から現代にいたるまで、労働を免除されていること、そこから開放されていることこそが価値あるすばらしいことだったのだ、と。
こう考えてもよいだろう。有閑階級とは、いわば、暇であることを許された階級である、と。
リタイア無職は
- 「労働を免除された」
- 「暇であることを許された」
階級。
評判いい本だけど、正直そんなに印象に残らなかったかも🙄
寝そべり族宣言
この世界を90度傾けるだけで、人々は普段口にすることのできない真実を知ることとなる。すなわち、寝そべることこそが立ち上がることであり、立つことは這いつくばるということである。この客観的実在性を持つ秘密の角度が、寝そべり主義者と国民の間の越えられない障壁となっている。
中国の「地下文書」。
「寝そべり族」
って若者がぐーたらしてるだけに見えるけど、実はちゃんとした思想的基盤があることがわかる。
「素人の乱」の松本哉がまさかの手刷りした本😂
今は手に入らないっぽい?
参考:『寝そべり主義者宣言・日本語版』(原題:『躺平主义者宣言』) | 素人の乱5号店
野性の呼び声/ジャック・ロンドン
飼い犬のバックが、さらわれてそり犬になり、様々な体験を通じて野性を目覚めさせ、自然に帰るまでを描いた小説。
血への渇きがいよいよ強くなっていた。いまやバックは殺戮者であり、捕食者であり、生きた獲物を食うことで生きるものであった。だれの助けも借りず、持って生まれたおのれの力と勇気だけを頼りに、孤高に生きるものであった。ただ強者のみが生き残れる苛酷な環境のなかで、高らかに凱歌をあげながら生きてゆくものだった。こうしたすべてのことから、いつしか彼は自分自身に強烈な誇りをいだくようになり、それはさながら病毒が伝染するように、おのずと彼の肉体へも伝わっていった。それは彼のあらゆる動きに、自然にあらわれていた。全身のすべての筋肉の動きに、それは明白にうかがわれたし、彼の身のこなしがそれを、言葉で伝えるようにはっきりと物語っていた。
バックかっけー😍
「野生に生きる」
のがセミリタイアなのです。
賢者の投資、愚者の投資/山崎和邦
賢者と愚者を分かつポイントは三つある。
1つ目は、大天井の前に売り切って爛熟相場の旨みは食えずに我慢する強靭な精神力。
2つ目は、大底近辺まで待つ粘着性の強い持久力。
3つ目は、大底近辺で人も我も弱気のときに「弱気の我」を超越して買いに出るという行動力。
この三つがあれば、誰でも市場で財をなせる。
「パンピー(愚者)と同じことをしては勝てない」
ということがよくわかる本。
従順さのどこがいけないのか/将基面貴巳
「従順に生きる」のが社畜ライフ。
「反逆に生きる」のが無職ライフ。
権力者を含むだれかの行為が不正であるにもかかわらず法によって適切に処罰の対象とならないとき、一般市民が自ら実力を行使したり、実力行使を示唆して脅したりすることを自警行為(vigilantism)といいます。
国家が本来果たすべき義務を果たしている限りでは、私人が、公権力に逆らって、処罰する権利を主張することは、認められていません。
しかし、法律が十分に実効性を持たない場合には、法を超えて、私人が自ら制裁する権限を持つと主張することは可能です。(太字は引用元)
山上ちゃん……🥺
幸福の哲学/ルートヴィヒ・マルクーゼ
徳操高い生き方を! 節制を守れ! 文化に対して距離をおけ! エピキュリアンの第三の命令は<隠れて生きよ!>である。社会による圧迫から――社会の賞讃からもその謬見からも――遠ざかるのだ。社会の誤謬や愚昧や卑劣な戯言が書物という形でおまえのもとに押しよせるのを決して許すな。こうした言葉からはもっとも苛烈な隠遁生活の響きが感じられないだろうか。
エピクロス、トルストイ、ヨーヘレト(コヘレト)、スピノザなどを紹介した本。
2022年読んだ本のなかではかなりハマった本。
ちなみに例のマルクーゼとは別人です。
菜根譚
得るを貪る者は、金を分つも――
物を得たいと欲ばる者は、金を分けてもらっても玉(磨いた宝石)を得られなかったことを怨み、貴族の爵位を与えられても[領土を持った]諸侯になれなかったことを怨む。それゆえ、権門豪家でありながら、心は物乞い同然に甘んじているのである。[反対に]足るを知る者は、粗食であっても豪華な肉や米よりおいしいと感じ、粗衣であっても高価な皮衣よりも暖かいと思う。身は貧しい庶民でありながら、心は王侯貴族にも劣らないのである。
一種の処世術の本。
貧乏リタイアマインドですね~😘
終わりに 読書して無職マインドをゲットしましょう
2022年もまーまー本を読んだ😙
エッチすぎて紹介できない本もありますが、ざっくりこんな本を読んできました。
読書はチートスキルです。
よく本を読むだけで
「働かない生活」
はかんたんにゲットできます🤗
本は世界を照らす光であり、世界を見とおす眼なのです👀
読書しまくって
「社畜ワールド」
というラビリンスを抜け出しましょう……😘